2025/05/05

ドクターフィッシュ、試したことありますか?
水槽にそっと足を入れたときの、あのワラワラ~っと小さな魚たちが集まってくる感じ! ちょっとくすぐったいけど、なんだかクセになりますよね。
温泉地やスパでおなじみのドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)ですが、体験していると「あれっ?」て思うこと、ありません?
「どうして私にばっかりこんなに集まるんだろう?」「隣の人はそうでもないのに…」
そうなんです、ドクターフィッシュって、なぜか特定の人に特に集まりやすい、そんな面白いところがあるんですね。
じゃあ、ドクターフィッシュが集まりやすい人って、どんな秘密があるんでしょう?
ここでは、その気になる理由から、ちょっと怖い(?)噂の真相、そして気持ちよく楽しむためのヒントを解説していきます。

【ガイド】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム
おかげさまで28年間、安心信頼の個人輸入代行・オオサカ堂のコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。
目次
なんで私にだけ? ドクターフィッシュが集まる理由(わけ)
ドクターフィッシュ(学名:Garra rufa)が人の足に寄ってくるのは、彼らにとってはごく自然な行動です。
もともとトルコの川に住んでいて、普段は藻などを食べているんですが、食べるものが少ない環境だと、人の古くなった皮膚(角質)も食べる、という習性があるんです。
体験施設にいる魚たちは、まさにこの習性を活かして、私たちの足をつるつるにしてくれる、というわけです。
じゃあ、どうして人によって集まり方が違うのか? その答えのカギは、やっぱり「角質」にあります。魚たちだって、お腹が空いていれば、できるだけ「おいしそうなもの」がたくさんありそうな場所、食べやすそうな場所を探したいはず。
人の肌から出ているいろんなサインを頼りに、「ここだ!」って場所を選んでいると言われていますが下記でさらに深堀って説明してきます。
(参考サイト:ドクターフィッシュとは?セラピー効果や注意点・本場トルコで体験できる場所も紹介!| ターキッシュ・カルチャークラブ)
ドクターフィッシュが集まりやすい人【特徴】① 角質の量が決め手!やっぱりこれが一番大事
ドクターフィッシュが集まりやすい人の一番はっきりした特徴、それは、ずばり「角質の多さ」です。
ドクターフィッシュにとって、人の肌の古い角質(ケラチン)は、なによりのごちそうなんです。
私たちの肌は、毎日少しずつ新しくなっていて、古い角質は自然と垢になって剥がれ落ちていきますよね。
特に足の裏、中でもかかとは、体重を支えたり、靴でこすれたりしやすいので、肌を守るために角質が自然と厚くなりがちです。
普段どれくらいケアしているか、もともとの肌質、年齢、生活スタイル、例えばよく歩くとか、乾燥しやすいとか、そういったことで角質の溜まり具合は人それぞれ違ってきます。
ドクターフィッシュにしてみれば、古くて剥がれやすい角質がいっぱいある足は、まさに「ごちそうの宝庫」! だから、本能的にそれを感じ取って、たくさん集まってくるんです。
体験中に魚がいっぱい寄ってくるのは、「あなたの足には、僕たちの大好物がたくさんありますよ~」という魚からのメッセージみたいなもの。
足のかかとなど場所によっては角質が厚くなりやすい場所もあるので、決して「足が汚れてる」ってことではありません。
ドクターフィッシュが集まりやすい人【特徴】②「におい」や「温度」も関係あるかも?
角質の量がメインディッシュだとしたら、「におい」や「温度」は、お店の雰囲気や呼び込みの声、みたいなものかもしれません。
魚を引き寄せたり、食欲を刺激したりする、サブ的な要因として考えられています。
まず「におい」についてですが、人間の汗には乳酸やアンモニアなんかが含まれていますし、皮脂にも独特のにおいがありますよね。
魚は鼻がすごく良くて、水の中のわずかな化学物質もキャッチできるんです。
だから、汗や皮脂の特定のにおいを「おっ、ここに何かいいものがありそうだぞ!」という目印にして、寄ってきている可能性は十分にあります。
運動した後とか、もともと汗っかきの人は、こういう化学的な合図がより強く出ているのかもしれませんね。
それに加えて、「温度」も関係している可能性があります。
魚は周りの水温で体温が変わる変温動物なので、水温は彼らの元気度にも影響します。ドクターフィッシュ体験の水槽は、だいたい25℃~37℃くらいの、彼らにとって快適な温度に設定されています。
ここに人が足を入れると、体温で周りの水がほんのり温かくなります。
もともと体温が高めの人、血行が良くて足がポカポカしている人の周りは、魚にとって「なんかここ、居心地いいぞ」と感じるのかもしれません。それで、つい集まってきちゃう、なんてこともありそうです。
「冷え性の人より、足が温かい人の方が魚が来る気がする…」というのは、あながち間違いじゃないかもしれませんね。
これらは角質そのものではないけれど、魚が「おっ?」と気づくきっかけになったり、魚のテンションを上げたりして、結果的に集まりやすさに関わっているかもしれない、というわけです。
ドクターフィッシュが集まりやすい人【特徴】③「しっとり感」や「かさぶた」はどう?
肌表面の状態も、魚の行動にちょっと影響するかもしれません。
例えば、肌の「しっとり感」
肌が適度に潤っていると、角質も柔らかくなります。
魚にしてみれば、カチカチに硬い角質より、ふやけて柔らかい方がつつきやすいですよね。
水に足をつければ誰でも多少はふやけますが、もともと肌がしっとりしている人は、より早く「食べごろ」の状態になるのかもしれません。
逆に、すごく乾燥してカサカサしている肌も、剥がれやすい角質が多いと見なされて、魚が集まることもあります。
では、「かさぶた」はどうでしょうか? かさぶたは傷が治る途中でできる、血や死んだ細胞の固まりですよね。
これも広い意味では「死んだ組織」なので、ドクターフィッシュが「これも食べられるかな?」と思うことはあり得ます。
特に、乾燥して剥がれかけているものは、狙われやすいかもしれません。
でも、ここがすごく大事なポイントです! ほとんどのお店や施設では、血が出ている傷、膿んでいる傷、ジュクジュクしている傷、それから水虫みたいにうつる可能性のある皮膚トラブルがある人は、利用できないルールになっています。
これは、ご自身の傷口からばい菌が入るのを防ぐため、そして水槽の水を清潔に保って、他の人や魚たちを守るため。
ドクターフィッシュは健康な肌は傷つけませんが、傷口に触れさせるのは絶対にNGです。
完全に治って、乾いた小さなかさぶた程度なら大丈夫なこともありますが、少しでも「これ、どうかな?」と思ったら、自己判断せず、必ずスタッフさんに聞いて、指示に従ってくださいね。
【ドクターフィッシュ】足を入れたら魚が死亡(全滅)したという噂は本当?
「ドクターフィッシュの水槽に足を入れたら、自分の足から何かヤバいものが出たのか、魚が全部死んじゃった…!」なんて、ちょっとホラーな話、聞いたことありますか?
これが本当だったら怖いですよね。
オオサカ堂コンテンツ制作チーム調べでは、そのようなケースは発見できませんでした。
普通に利用している限り、あなたの足が原因で、水槽の魚たちが大変なことになる…なんてことは、まずあり得ないと言ってもよいでしょう。
どうしてかっていうと、まず、ドクターフィッシュとして使われるガラ・ルファは、意外と丈夫な魚なんです。
それに、水槽にはたくさんの水が入っていますから、足から汗などが多少出たとしても、あっという間に薄まってしまいます。
魚に影響が出るほどの濃さになることはまず考えられません。
さらに、お店では水をきれいにするためのフィルターや殺菌装置がしっかり働いていて、水質はちゃんと管理されています。
だから、もし万が一、魚がたくさん死んでしまうようなことがあったとしたら…それは、あなたの足のせいじゃなくて、水質管理のトラブル(水が汚れた、水温が急変した、酸素不足、病気など)や、何か悪いもの(洗剤とか)がうっかり入っちゃった、という可能性の方がずっと高いんです。
もちろん、足にものすごく強力な薬を塗った直後、みたいな本当に特殊なケースなら話は別かもしれませんが…。
普通にルールを守って、足を洗ってから入れば、まったく心配はいりません。
この噂は、「自分にだけ魚がやたらと集まるのは、もしかして…?」っていう、ちょっと面白い勘違いや、話のネタから生まれたんでしょうね。
どうぞ安心して、リラックスして楽しんでください!
日本でドクターフィッシュはどこで体験できる?
日本国内でも、ドクターフィッシュを体験できる場所は意外とたくさんあります。
例えば、箱根小涌園ユネッサン(神奈川県)などのような、お風呂やプールがたくさんある大きな温泉テーマパークやスパリゾート施設では、人気アトラクションとしてよく見かけます。
もっと身近なところでは、街の日帰り温泉施設や健康ランドなどでも、リラックスコーナーの一つとして設置されていることがあります。
お風呂のついでに気軽に試せるのがいいですね。
また、時には水族館の生き物ふれあいコーナーにドクターフィッシュがいることもありますし、エステサロンやリラクゼーションのお店で、フットケアなどのメニューの一部として体験できる場合もあります。
落ち着いた空間でケアを受けながら、というのも魅力的です。
数は少ないですが、ドクターフィッシュ体験がメインのカフェや、イベント会場で期間限定で登場することもあります。
どこかに行くときは、料金や利用ルールを確認するのはもちろんですが、衛生面、つまりちゃんと清潔にしているかな?という点も見ておくと安心です。
施設のウェブサイトや口コミなんかも参考に、気持ちよく過ごせる場所を選んでみてください。
近所で探してみるのも楽しいかもしれませんね。
日本国内で主にドクターフィッシュを体験できる場所(一部抜粋)
施設名 | 所在地(都道府県) | 特徴・備考 |
ビオスの丘「こざかな診療所」 | 沖縄県 | 亜熱帯の自然を楽しめる植物園・公園内の施設です。 |
志摩マリンレジャー「イルカ島」 | 三重県 | イルカとのふれあいなどが楽しめる、島全体がレジャー施設です。 |
新さっぽろサンピアザ水族館 | 北海道 | 札幌市にある都市型水族館です。 |
鳥羽水族館 | 三重県 | 飼育種類数日本一を誇る大型水族館です。 |
ドクターフィッシュを楽しむための事前チェック&マナー
ドクターフィッシュ体験は、足がきれいになるだけじゃなく、あの独特の感覚自体が楽しいですよね。
自分も周りの人も、そして魚たちもハッピーに過ごせるように、ほんの少しだけ、準備とマナーを覚えておきましょう。
まず、一番大事なのは、体験前の足のチェックです。
水につかる部分に、切り傷や擦り傷、血が出ているところ、膿んでいるところ、ジュクジュクした湿疹などはありませんか?
水虫のように、うつる可能性のある皮膚のトラブルがないかも合わせて確認してください。
もし、そういった状態なら、残念ですが利用はできません。
自分の傷口にばい菌が入るのを防ぐため、そして水槽の衛生を守り、他の人や魚たちに影響を与えないためにも、絶対に守ってほしいルールになります。
少しでも心配な点があれば、必ずスタッフさんに相談しましょう。
まとめ
もし、ドクターフィッシュがあなたの足にたくさん集まってきても、それは全くネガティブなことではありません。
一番の理由は、あなたの足に、彼らの大好物「古い角質」がたくさんあるから。
それに加えて、「におい」や「温度」、「肌の柔らかさ」といった要素が、彼らにとって魅力的だから、というわけです。
ドクターフィッシュが集まりやすい人というのは、魚たちに「ここ、いいね!」って選ばれた、人気者なのかもしれませんね。
「足を入れたら魚が死ぬ」なんて噂は、心配しなくて大丈夫な都市伝説です。
ちゃんとした施設を選んで、利用前の準備とマナーをきちんと守れば、ドクターフィッシュはとってもユニークで楽しい体験をさせてくれます。
どうして魚が集まってくるのか、その理由を知ってから体験すると、ただくすぐったいだけじゃなく、なんだか生き物とコミュニケーションしているみたいで、また違った面白さがありますよ。
ぜひ、正しい知識とちょっとした気遣いで、ドクターフィッシュとの不思議な時間を楽しんでみてください。
(執筆・オオサカ堂 コンテンツ制作チーム)
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