友達の友達が気まずい3つの理由と対策7選！それでもダメなときの解決法も解説

「友達に別の友達を紹介されるけど、正直すごく気まずい…」

「自分だけ会話に入れず、ただ愛想笑い。もし変に思われたら、紹介してくれた友達との関係まで悪くなるかも…」

そんな、言葉にしづらい不安を抱えていませんか？

実は、その悩みはあなただけのものではありません

内閣府の調査では、13歳から29歳までの男女の約5割が「自分の考えをはっきり相手に伝えることことに苦手意識を持っている」ことが判明しています（参考文献：令和4年版 消費者白書 (2)若者の意識とコミュニケーション｜消費者庁）。

この記事では、そんな「友達の友達が気まずい」と感じる時の具体的な対処法について、精神科・心療内科での服薬指導経験もある薬剤師が紹介します。
さらに、相手のことを苦手だと感じた時に、友だちを傷つけずに距離を置く方法も詳しく解説していきます。

【監修】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム

おかげさまで28年間、安心信頼の個人輸入代行・オオサカ堂のコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。 薬剤師資格保有者が監修。

「友達の友達が気まずい…」と思うのはあなただけじゃない

「友達の友達が気まずい」あなたのイエスノーチャート

友達の友達との関係に気まずさを感じるのは、あなただけではありません。
多くの人が経験する自然な感情です。
2人の時は対等な関係でも、第三者が加わると「自分だけが話についていけない」「2人の世界に入り込めない」という疎外感を抱きやすくなります。
特に内向的な性格の人や、対人関係に繊細な人ほど、この気まずさを強く感じる傾向があります。
また、友達の友達は「知り合い」でありながら必ずしも仲が良いとは限らず、中途半端な距離感であるのも一因です。
「自分だけがこんな風に感じるなんて、性格が悪いのかな」と自分を責めたり、気に病んだりする必要はありません。
その気持ちは、人間関係に真摯に向き合っている証拠と言えるでしょう。

「友達の友達を気まずい」と感じる3つの心理的な原因

友達の友達を気まずいと感じる3つの心理的な理由を紹介します。

原因①共通の話題や思い出がない

一つめは2人の間に共通の話題や思い出がないことがあげられるでしょう。
友達の友達では共通の趣味や、一緒に経験した過去の出来事などについて盛り上がることができず、会話のきっかけが見つけにくいため沈黙しがちです。

原因②価値観の違い

友達とお互いの価値観を尊重し合えても、友達の友達とも同様とはいえません。
同じような価値観を持つ人であれば、初対面でも会話が弾んで一気に距離感が縮むこともあるでしょう。
一方で価値観が異なる場合は、気まずさを感じやすくなります。

原因③3人という構図でおこる特有の疎外感

3人で会話をするときは、どうしても2人対1人になりがちです。

2人が共通の話題や興味で盛り上がりやすい中、3人目は会話に入りづらく孤立感を感じやすいのです。これは3人グループの人数的特徴として自然に起こる現象であり、必ずしも誰かが意図的に排除しているわけではありません。
相手が意図しているわけではなくても、友達とその友達が盛り上がっている話題についていけないということがあります。
あなたが悪いわけではないのに疎外感を持ってしまいがちですが、「三角関係のダイナミクス」や「集団内の親密性の偏り」によって説明できる現象で、心理学的にもごく自然にみられます。

3人という構図がそもそも関係性を築くためには、難しいということを理解しておくと、グッと心が楽になるのではないでしょうか。

（参考文献：三角関係のダイナミクス）

友達の友達が気まずい時の7つの具体的な対策

対策①無理に話さず「聞き役」に徹する

2人の話が分からないからといって、無理に話そうとする必要はありません。
“何て言って会話に入ればいいかわからない”と思うかもしれませんが、実は『聞き役』に徹することは、相手に好印象をあたえる最強のコミュニケーション術なのです。

相手に興味を持とうとすることで、会話の中で質問を見つけられるかもしれません。相手の話を聞いていると示すことが何より大切です。
「面白いことを言おう」とするのではなく、「あなたの話に興味がある」という姿勢を見せることが重要です。

対策②共通の友人から共通の話題を見つける

“共通の話題が見つからないから、何を話せばいいのかわからない”と悩んでいるかもしれません。
しかし、最高の共通の話題は、目の前にいます。
それは『共通の友人』です。

友人を主語にして話題にすると、会話の糸口に繋がることがあります。
「休みの日は何してるの？」といった、「はい」「いいえ」では回答できない質問（オープンクエスチョン）をすることも気まずい友達と仲良くなる方法の一つです。

対策③基本のあいさつと自己紹介できっかけをつかむ

友達の友達との初対面の際に、完璧な自己紹介は必要ありません。
最初の一言は緊張しがちですが、難しく考えず、笑顔で『共通の友人の名前』を伝えるだけで十分です。

例のような簡単な自己紹介でも会話のきっかけとなるでしょう。
逆に、いきなり自分の趣味を長々と話したり、「人見知りなので…」などネガティブな発言をしたりするのは避けた方が無難です。

対策④2人きりになってしまったときは緊急回避フレーズを使う

友達の友達と2人きりになっても、沈黙を恐れる必要はありません。
2人きりが苦手で気まずい時の対処法として、その場を自然に離れる『緊急回避フレーズ』があります。

これらのフレーズは誰も傷つけることなく使えるので、2人きりが苦手だと感じた時やその場をリセットしたい時に便利な言葉です。

対策⑤学校や職場で会った時は「敵ではないサイン」を送る

学校や職場で会った時に毎回深い話をする必要はありません。
軽い挨拶と何か一言添えるだけで十分です。

このような当たり障りのない言葉を加えてみましょう。
大切なのは、“会うたびに気まずいのは嫌だな”、“友達の友達だから仲良くならないと”と構えるのではなく、「敵ではない」というサインを送り続けることです。
繰り返し接していくことで、お互い親近感がわいてくるでしょう。

（参考文献：ザイオンス効果）

対策⑥相手が異性の場合は爽やかな距離感を保つ

友達の友達が異性であっても、対処法は基本的には変わりません。
相手が異性だと同性以上に緊張してしまうかもしれませんが、「恋愛感情」を意識させすぎない、爽やかな距離感を保つことがポイントです。

あくまでも「友達の友達」であることを心がけ、立場をわきまえた誠実な態度が信頼に繋がります。

対策⑦共通の友人に「橋渡し」を頼む

それでも友達の友達が気まずいと感じる時は、共通の友人に助けてもらいましょう。
友人に助けを求めるのは、全く悪いことではありません。
あらかじめ一言伝えておくだけで、当日の心の負担が全く違います。
事前に友達に、「私、人見知りだから、話に入れなかったら助けてくれると嬉しいな」などと話に困ったら助けてほしいことを伝えておきましょう。

一人で抱え込まず、周りの人も頼りながら交友関係を広げていきましょう。

それでも「友達の友達が気まずい」と感じるときの3ステップ解決法

7つの対処法を紹介してきましたが、どうしても友達の友達が気まずいと思うこともあるでしょう。
その場合は最終的には友人を傷つけない形で、友達の友達とは距離を置きましょう。
ここでは友達に不快な思いを抱かせずに、友達の友達と距離を置く方法を紹介します。

ステップ1：自分の「苦手」という感情を否定しない

友達の友達が気まずいと思った時、自分の『苦手だ』という感情を絶対に否定しないことが一番大切です。
それは、あなたの心が発している正直なサインなのです。
人には必ず相性があり、生きていく上で、全ての人を好きになるのは不可能でしょう。
また、価値観や感じ方も人それぞれなので、性格が合わないのは、どちらが悪いわけでもありません。
自分の感情に蓋をして無理に付き合う方が、長期的には全員が不幸になります。

人間関係において大切なのは、自分の感情を肯定することです。
友達の友達が苦手だと感じた場合は罪悪感を持つのではなく、これが自分の正直な気持ちだと認めることが結果的には健全な人間関係の第一歩に繋がります。

（参考文献：バウンダリーとは）。

ステップ2：波風を立てない「フェードアウト」の具体的な技術

友達の友達と距離を置くために重要なのは、急に関係を切るのではなく、相手に悟られないように少しずつ距離を開けていく『フェードアウト』という技術です。
具体的な対処法として次のような行動がおすすめです。

これは、相手に「嫌われた」と思わせることなく、徐々に関係性を薄くしていく方法で、社会生活でも役立つ実践的なスキルです。

ステップ3：友人に伝えるべきこと・伝えないべきこと

友達に、友達の友達について聞かれた場合、正直で誰も傷つけない答え方は、『相手の非難』ではなく『自分との相性』に焦点を当てることがポイントです。

自分側に理由があるように伝えると、誰も傷つけることなく、自分の気持ちを誠実に伝えることができます。

このように具体的な悪口や批判、人格を否定するような言い方や直接的すぎる表現は言われる友達もいい気分がしません。
友達に対して嘘をつく必要はありませんが、伝え方を工夫することで、全員の関係性を守ることができます。

（参考文献：アサーティブコミュニケーション）。

2人きりで会う誘いを上手に断るためのフレーズ集

苦手な人から2人きりで会おうと誘われた場合、断る時に大切なのは、『感謝』＋『代替案（グループで）』＋『ポジティブな締め』の3点セットです。
具体的な断り方を紹介します。

2人きりの状況が苦手であるとさりげなく含むことで、相手を傷つけず、かつ自分の意思をスマートに伝えられます。

本当に気まずいだけ？危険な「フレネミー」を見抜く5つのサイン

『気まずい』と『有害』は全く違います。
あなたの心を守るために、友達のふりをした敵『フレネミー』の危険なサインを知っておきましょう。
ここでは、友達のふりをして実際には敵意を持つ「フレネミー(friend+enemy)」を見抜く5つのサインをご紹介します。

多くの項目で当てはまる場合、その人は単に「気まずい」相手ではなく、あなたの心を傷つける可能性のある「フレネミー」かもしれません。
単なる「苦手」と「関わらない方がいい人」には明確な違いがあります。
このような人からは、早めに距離を置くことが自分を守る最善策です。

友達の友達が気まずいに関するよくある質問（Q＆A)

Q1. 友達が、いつも予告なく「友達の友達」を連れてきて困っています。どう伝えればいいですか？

A1.

ご自身を責める必要は全くありません。大切な友人との時間を邪魔されたくない、初対面の人がいると気疲れしてしまう、というのはごく自然な感情です。

重要なのは、相手を非難するのではなく、「自分はこう感じている」というI（アイ）メッセージで伝えることです。

あなたの気持ちを正直に、かつ優しく伝えることで、大切な友人との関係を損なわずに、今後の付き合い方をより快適なものにできるはずです。

Q2. 人見知りがひどくて、どうしても最初の一歩が踏み出せません。何かコツはありますか？

A2.

「完璧な会話をしよう」「仲良くなろう」と高く目標を設定しすぎると、プレッシャーで動けなくなってしまいます。そんな時は、目標を極限まで小さくしてみましょう。

この記事でも紹介したように、共通の友人についての質問（「〇〇とはどこで知り合ったの？」など）は、最も簡単で失敗のない質問です。

会話を盛り上げる必要はありません。たった一つの小さなミッションをクリアできれば、それだけで100点満点です。その小さな成功体験が、次のステップへの自信に繋がっていきます。

Q3. 会う前に、友達の友達のSNSを見てもいいのでしょうか？気まずくなりませんか？

A3.

事前にSNSを見ておくこと自体は、悪いことではありません。相手の好きなことや趣味がわかれば、会話のきっかけを見つけるための有効なヒントになるからです。

ただし、注意点が2つあります。

あくまで目的は、自然な会話の糸口（共通の趣味など）を見つけることです。

「この前の投稿で〇〇に行ってたよね？」

などと切り出すと、相手に監視されているような不快感を与えかねません。

SNSで得た情報は、あくまで自分の中のヒントとして留めておき、「もしかして〇〇お好きなんですか？」のように、自然な質問として会話の中で活用するのがスマートな大人の対応です。

まとめ：友達の友達が気まずいと思うのはあなただけじゃない！自分らしい人間関係を築こう

友達の友達が気まずいと感じる時の対処法と、相手が苦手だと感じた時の距離の取り方を紹介しました。

大切なのは、「気まずい」と感じる自分を責めないことです。
人には必ず相性があり、全ての人と仲良くなる必要はありません。
基本の挨拶や聞き役のテクニック、共通の話題の見つけ方など、具体的な対処法を実践すればあなたの不安は大きく軽減されるはずです。

どうしても苦手だと感じる場合は、自分の感情を否定せず、フェードアウトという技術を使って波風を立てずに距離を置くことも選択肢の一つです。

友達の友達との関係に悩むのは、あなたが人間関係を大切に考えている証拠です。
完璧な対応を目指すのではなく、心地よいと感じる距離感で、あなたらしい人間関係を築いていってください。

監修者コメント

本記事では「友達の友達」との気まずさという人間関係のテーマを扱いました。挨拶や聞き役といった具体的な対処法（メリット）を実践することで、不安は軽減されるでしょう。同時に、人には相性があるため無理をせず、時には上手に距離を置く勇気も大切です。ご自身の心を大切にしながら、円滑なコミュニケーションを意識していきたいですね。
【監修】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム（薬剤師在籍）