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EXP(期限表示)とは?海外医薬品の消費期限の見方について徹底解説

      2025/04/22

海外医薬品を購入するときに必ず目にする「EXP」表記。

実は日本の「消費期限」や「使用期限」とは少し違ったルールで管理されていることをご存じでしょうか。

特に初めて海外医薬品を使用する際には、EXPの表記ルールを理解し、適切に管理することが重要です。

本記事では、期限切れを避ける正しい保管術や、実際に期限を守らなかった場合の危険性など合わせて海外医薬品の「EXP」表記と日本の「消費期限」との違いをわかりやすく解説し、さらにチェック方法を3ステップに分けてご紹介します。

(この記事を読むのにかかる時間:7分)

【監修】オオサカ堂 薬事チーム

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EXP(期限表示)とは?消費期限(海外医薬品)の見方

What is EXP? How to read the expiry date (overseas medicines)
EXP の意味は、英語の “Expiry Date”(または “Expiration Date”)の略で、海外で、医薬品の期限表示として「EXP」が広く一般的に用いられています。 

これは、国際的な基準に沿った表記方法であるためです。

医薬品は、国境を越えて流通することが多いため、世界共通で理解できる期限表示を用いることで、誤解を防ぎ、安全性を確保する目的があります。 

そのため、海外医薬品では、日本とは異なる「EXP」という表記が用いられているのです。

日本の消費期限との違い

項目 表記例 意味 注意点
日本の消費期限・使用期限

「使用期限:2025年3月」

期限内であれば安全に使用可能であることを保証 食品は「消費期限/賞味期限」、医薬品は「使用期限」と表記される
海外医薬品のEXP

「25/05/2025」

「05/25/2025」

この日(「日/月/年」または「月/日/年」の形式で表示)を過ぎると、製造元が推奨する品質や効果が維持されない可能性がある 国際基準で書かれるが、年/月/日の順番が国によって異なる
製造日(MFG)

「MFG 2023/01」

製造が開始(または完了)した年月を示す 期限ではないので使用可能期間とは別物

日本では食品に「消費期限」や「賞味期限」があり、医薬品の場合は「使用期限」と表示されることが多いです。日本では、医薬品、医薬部外品、化粧品について、製造してから、または輸入してから3年間、品質が安定している製品は、使用期限を表示しなくてもよいことになっています。

オオサカ堂 薬事チーム

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実状としては便宜上、使用期限が記載されることが多いです。

反対に、きちんと決められた方法で保存しても、3年以内に品質が劣化してしまう製品には、「使用期限」を必ず表示しなければならないと法律で定められています。

海外医薬品には「EXP(Expiration Date)」と記載されており、これが製品の推奨使用期限になります。日本の医薬品では「使用期限」として○年○月までという形で明示される一方、海外の医薬品では「EXP 2025/12」などと英語表記で示されるケースがほとんどです。

さらに、いくつかの海外商品には「MFG(Manufacturing Date:製造日)」という表記も見られますが、この日付は製造された時点を示すだけであり、使用可能な期限とは異なる点に要注意です。

「消費期限」とはあくまで「この日までに消費しなければ品質が保証されない」ことを示すのに対して、「EXP」とは「この日を過ぎると、製造元が推奨する品質や効果が維持されない可能性がある」とイメージしておくとよいでしょう。

EXP期限の見方を3ステップで解説

Explaining how to read EXP deadline in 3 steps

ここからは、実際にボトルやパッケージに書かれた「EXP」表記をどのように読み取ればいいのかを、3ステップでわかりやすく解説します。

海外製品によっては書き方が少し異なる場合もありますが、基本的なポイントを押さえておけば、ほとんどの医薬品やサプリメントに応用できます。

STEP1:EXPの記載場所を確認

まずはパッケージのどこに「EXP」が書かれているのかを探しましょう。多くの場合、以下のような場所に記載されています。

  • ボトルの底面や側面ラベル
  • 外箱(パッケージ)の底面や側面
  • 商品ラベルの下部やバーコード付近

商品によっては目立たない場所や文字色が薄い部分に記載されていることがあります。特に海外製品のデザインはカラフルで文字が多い場合もあるため、よく確認してください。ラベルの隅やシールで覆われていることもあるので、届いたらまずは丁寧にチェックしましょう。

STEP2:日付の順番を確認

表記例読み取り確認方法
EXP 05/251) 2025年5月
2) 2025年5月    
製品マニュアル・メーカーHPを参照
EXP 10/05/20251) 2025年10月5日
2) 2025年5月10日
国やメーカーごとに異なるため要チェック
EXP 2025/122025年12月年/月の順番が明確なため比較的わかりやすい

海外製品の場合、日付の並び順が日本と異なることがあります。日本では「年/月/日」という並びが一般的ですが、海外製品では「月/日/年」や「日/月/年」と記載されていることも。具体例を挙げると次のようになります。

EXP 12/2025

これは「2025年12月」を意味するケースが多い

EXP 10/05/2025

国やメーカーによって「2025年10月5日」または「2025年5月10日」のいずれかになる可能性がある

このように海外の記載ルールは統一されていないため、製造会社や国によって異なるフォーマットで書かれることも珍しくありません。英語で「Year/Month/Day」などの注釈があればわかりやすいのですが、記載がないときはメーカー公式サイトや販売サイトのカスタマーサポートで確認するのも手です。

STEP3:日付を西暦に変換

もし日付の部分が2桁で表記されている場合、どのように読み取るかがポイントになります。たとえば「EXP 05/25」だけでは「2025年5月」なのか「5月25日」なのか判断が難しい場合があります。ここで大事なのが製造会社の公式情報や販売サイトの注釈です。以下のような手順を踏むと、より正確に読み取ることができます。

  1. 公式サイトのFAQや製品マニュアルを探す
  2. 「Expiration Date」の説明に書かれているフォーマットを確認する
  3. わからない場合はカスタマーサポートへ連絡する

大まかに「EXP 2025/05」であれば2025年5月末を期限と理解することが一般的です。とはいえ、2桁のみの表記だと混乱を招きがちなので、不安な場合は専門家や販売サイトに問い合わせましょう。

EXPの期限切れを避ける!正しい保管方法

Avoid-EXP-expiration_-Correct-storage-method

EXPをしっかり理解しても、保管方法が誤っていると、有効期限よりも早く品質が劣化してしまうこともあります。

ここでは海外医薬品を適切に保存し、期限切れを避けるためのポイントを紹介します。

【温度・湿度と直射日光】海外医薬品が劣化しやすい環境

保管時の注意点具体的な対策
温度・湿度管理エアコンのある部屋に保管する 高温多湿の場所(台所や浴室)を避ける
直射日光の遮断日の当たる窓辺や車のダッシュボード等は避ける 光を通さない容器や引き出しにしまう
こまめな期限チェックラベルにマーカーやシールで大きく期限を記入 スマホのアラーム機能を活用
旅行や持ち運び時の工夫機内持ち込みで温度変化を最小化 小さな密閉容器やピルケースで小分け

海外医薬品は、基本的に涼しく乾燥した場所で保管することが推奨されています。気温の高いところや直射日光が当たる場所に放置すると、成分が変質して有効性が落ちる恐れがあります。高温多湿の場所、例えばキッチンや浴室などに置くのは避けましょう。特に夏場は室温が高くなるため、エアコンのある部屋の棚などに保管するのがおすすめです。

【こまめな期限確認】ラベルのチェックとメモ活用

1本のボトルを日常的に使うと、外箱を捨てたりラベルが擦り切れたりして、いつの間にか期限がわからなくなることが多々あります。そうなる前に、開封時点でラベルに大きく使用期限や開封日を記載したり、カレンダーやスマホにアラームとして設定しておくと便利です。たとえば「2025年5月までに使い切る」とメモして、期限が近づいたら通知が来るように設定しておくと、使い忘れや期限切れを未然に防げます。

【旅行や持ち運び時の注意点】小分け・密閉容器の活用

長期出張や旅行で海外医薬品を持ち運ぶ場合は、温度変化にも気を配る必要があります。飛行機の預け荷物は気温や気圧の変化が大きいため、機内持ち込みで管理するのもひとつの方法です。また、複数の薬やサプリを一度に持ち運びたいときは、小さめの密閉容器やピルケースを使って小分けにするのが便利。しかし、ラベルを切り取って一緒に入れるなど、期限がわからなくならない工夫をしておきましょう。

【意外と知らない】冷暗所保管の意味

「冷暗所保管」とは、直射日光が当たらず、高温多湿を避けた常温での保管を指します。一方、「要冷蔵保管」は、凍らない程度の冷蔵庫内で保管することを意味し、文字通り温度の低い環境で保管する必要があります。

よく「冷暗所=冷蔵庫」と思い込みがちですが、実は異なる定義です。医薬品(コスメやサプリメントも含む場合があります)は冷蔵保管が成分に影響をおよぼすケースもあり、パッケージなどに記載されている指示を守り、適切な「冷暗所」で保管するようにしましょう。

なぜEXPの期限切れは危険なのか

Why-is-expiring-EXP-dangerous

EXPが切れた薬やサプリをうっかり使ってしまうと、身体に悪影響が生じる可能性も否定できません。

ここでは、具体的にどのようなリスクがあるのかを詳しく解説します。

リスク具体的な影響・症状原因対策
薬効が十分に得られない可能性がある病状が長引く 治療期間の延長有効成分の分解・酸化期限内使用を徹底
予期せぬ副作用や健康被害のリスクが高まる可能性がある胃腸障害 肌荒れ アレルギー反応成分の劣化・細菌繁殖変色や異臭があれば使用を中止
カビ・異物の発生目視できるカビや変色・異臭湿度や温度管理不備冷暗所保管・容器の密閉

薬効が十分に得られない可能性がある

もっとも大きな問題は、薬本来の効果が得られないことです。期限を過ぎると有効成分が大幅に減少したり、安定性が損なわれたりして、本来期待できる治療効果や栄養補給の効果が極端に下がる可能性があります。たとえば抗生物質や抗ウイルス薬などは、しっかり効果を発揮しないと病気が長引いたり症状が悪化したりする恐れがあります。

予期せぬ副作用や健康被害のリスクが高まる可能性がある

期限切れの医薬品やサプリは、成分の酸化や化学変化によって思わぬ副作用を引き起こすリスクがあります。具体的には、胃腸への刺激が強くなったり、肌荒れやアレルギーを誘発しやすくなるケースも考えられます。特にビタミンやハーブ系サプリメントは自然由来の成分を含む場合が多く、劣化するとカビの発生や異臭の原因にもなるため注意が必要です。

EXPの期限に関するよくある質問

ここからはよく寄せられる疑問に対して、Q&A形式で回答します。

海外医薬品のEXPについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

Q.1 EXP期限はどのくらい持つ?

A. 製品にもよりますが、一般的に医薬品やサプリメントは製造後2〜3年程度をEXPとして設定しているケースが多いです。ただし、ビタミン剤や整腸剤など成分によってはさらに長い(4〜5年)ものもあります。また、メーカーによって方針が異なるため、一概には言えません。必ず実際のラベルや商品ページをチェックしましょう。

Q.2 未開封と開封後でEXP期限は変わる?

A. はい、変わります。EXPはあくまで「未開封状態で品質が保たれる期限」を示していることが多いです。一度開封すれば空気や湿度などに触れ、徐々に成分が劣化し始めます。そのため「開封後は〇ヶ月以内に使い切る」といった推奨がある製品も少なくありません。特に液体やクリーム状の医薬品、ジェルカプセルなどは開封後の期限が短い傾向にあります。

オオサカ堂で海外医薬品を安心して使うコツ

海外医薬品の中には、ドラッグ・ラグやドラッグ・ロスによって日本では入手できない有効成分が含まれているものなどもあり、うまく活用すれば健康維持や美容に大いに役立ちます。

ここでは実際に購入する際のポイントと、オオサカ堂を活用した安心な方法をご紹介します。

【商品ページでの情報収集】期限表記・レビュー・使用感

オオサカ堂などの海外医薬品を取り扱うECサイトでは、各商品の詳細ページに有効期限や使用期限に関する情報が記載されていることが多いです。さらに、購入者のレビューをチェックすることで、実際の使用感を知ることができます。

【サポートの活用】質問や不安はカスタマーサポートへ

もし「EXPがいつまでか分からない」「ラベルに書いてある数字の並びが読めない」など疑問があれば、オオサカ堂のサポートに問い合わせるのが早い方法です。

海外医薬品は自分で判断しづらい面もありますが、正しい情報を得ることで安心して使用できます。

まとめ

ここまで、海外医薬品におけるEXPの見方から、期限切れによるリスク、正しい保管方法、そしてオオサカ堂を活用して安心に購入するコツまで解説してきました。

最後に本記事の要点を振り返ってみましょう。

項目内容
海外医薬品の「EXP」とは?日本の「使用期限」に相当。Expiration Dateの略。<br> 日本の「消費期限」や「賞味期限」とは表示形態や設定の仕方に違いがある。
期限切れを避ける正しい保管方法高温多湿や直射日光を避け、冷暗所に保管。開封時点で劣化は進むので、こまめなメモやラベルチェックが肝心。
期限を守らないと起きる危険性この日を過ぎると、製造元が推奨する品質や効果が維持されない可能性がある。
オオサカ堂で安心購入商品ページの情報量が多く、カスタマーサポートも利用できるため、海外医薬品初心者にも安心。レビューを活用して実際の使用感や保存方法の工夫を学べるのもメリット。

海外医薬品を正しく扱えば、私たちの健康や美容に大いに役立ちます。

しかし、EXPを把握していないまま使うと、思わぬトラブルを招くことも。

どうか本記事の情報を活用し、あなたの健康維持や目指す美容効果をしっかりサポートしてくれる医薬品・サプリを見つけてください。

そして、安全性や情報量の点からも信頼できる「オオサカ堂」を上手に活用して、海外医薬品ライフをより充実したものにしていきましょう。

(監修・オオサカ堂 薬事チーム)

(執筆・オオサカ堂 コンテンツ制作チーム)

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