「海外通販で マイスリー 個人輸入 すれば安く手に入るのでは?」
そう考えて検索している方は要注意です。
マイスリー(一般名ゾルピデム)は第3種向精神薬に分類され、日本では麻薬及び向精神薬取締法の規制下にあり、個人輸入そのものが法律で禁じられています。
(参考文献:薬局における向精神薬取扱いの手引|厚生労働省)
本記事では、オオサカ堂公式ブログとして薬剤師の視点から個人輸入が違法になる仕組みと罰則を条文付きで解説し、安全に治療を受けるための正しい入手手順を紹介します。

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目次
マイスリー(ゾルピデム)とは?
マイスリーは、日本の主要な睡眠導入剤の一つで、有効成分としてゾルピデム酒石酸塩を含んでいます。
主に「入眠困難」、つまり寝つきが悪い不眠症の改善に用いられます。
マイスリーの作用メカニズムは、脳の神経細胞の興奮を抑えるGABA(γ-アミノ酪酸)という物質の働きを強めることにあります。
これにより、脳の活動が鎮静化され、スムーズに眠りに入りやすくなる効果が期待できます。
比較的短時間で効果が現れ、体内からの消失も早いことから、翌朝に眠気が残りにくいという特徴があります。
薬剤情報
項目 | 内容 |
---|---|
主な効能 | 主に入眠困難(寝つきの悪さ)を改善する超短時間型睡眠薬 |
作用機序 | GABAA受容体の ω1 サブユニットに選択的に結合し、中枢神経を鎮静化して眠気を誘導 |
効果発現時間(最高血中濃度到達時間) | 服用後、約40~50分で血中濃度がピークに達する |
持続時間(半減期) | 血中半減期:約 2 時間/効果は数時間程度 |
適応症 | 不眠症(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症は除く) |
標準用量(成人) | 就寝直前に 5〜10 mg を 1 回服用(高齢者は 5 mgから服用開始) |
利点 | 作用が短く翌朝の眠気が少ない/高齢者にも比較的使いやすい |
主な副作用 | 眠気の残存、健忘、ふらつき、反跳性不眠、睡眠時異常行動(夢遊症状等)など |
使用上の注意 | 効き目が早いため、就寝の直前に服用する 健忘が起きることがあるため効果が消失する前に活動を開始する場合は服用しない |
連用時の注意 | 耐性・依存・離脱症状が生じる可能性があるため、漫然とした長期服用は避け、必要最小限の期間にとどめる |
併用注意 | アルコールや他の中枢神経抑制薬と併用すると鎮静作用が増強し、転倒・呼吸抑制などのリスクが高まる |
マイスリー(ゾルピデム)の個人輸入は法律で禁止されています!法律のポイント整理【違反すれば罰則も】
マイスリーは厚生労働省が定める第3種向精神薬であり、免許を受けた業者以外の輸入や譲渡は麻薬及び向精神薬取締法で禁止されています。
これは、インターネットを通じて海外の個人輸入代行業者から入手する場合も例外ではありません。具体的な法律による規制を詳しく解説します。
日本では、乱用の危険性や依存性などのある薬物の個人輸入を法律で禁止しています。マイスリーは第3種向精神薬に指定されているため、麻薬及び向精神薬取締法により個人輸入が禁止されています。
同じくコンサータやサイレースといった医薬品も向精神薬に指定されているので、個人輸入を検討されている方はご注意ください。
向精神薬の輸入がこれほどまでに厳しく規制されているのは、国民の健康と安全を守るという重要な目的があるからです。
また海外で流通している医薬品の中には、日本と品質の基準が異なっていたり、日本で承認されていない成分が含まれていたりすることが少なくありません。
医薬品の個人輸入は、本来日本国内で必要な医薬品等にアクセスが出来ない場合などに活用することを意図して設けられている仕組みであることから、国民の健康と安全を守るためにさまざまな法律で厳重な規制が設けられているという点を理解しておくことが大切です。
(参考サイト:医薬品等の個人輸入について |厚生労働省)
輸入規制薬物に関する法令・制度(マイスリーへの適用)
法令・制度名 | 輸入規制薬物 | 条件・例外規定 | マイスリーへの適用 |
---|---|---|---|
麻薬及び向精神薬取締法 | ×麻薬、向精神薬 | 自己の疾病の治療目的のみ、携帯出入国が可能 (数量により要手続き) |
適用 |
覚醒剤取締法 | ×覚醒剤、覚醒剤原料 | 医療用覚醒剤原料のみ自己の疾病の治療目的での携帯出入国が可能 (要手続き) |
ー |
大麻取締法 | ×大麻等 | ー | ー |
薬機法 | ×指定薬物 | ー | ー |
関税法 | ×上記のすべて | ー | 適用 |
マイスリー(ゾルピデム)の個人輸入は絶対NG!|税関没収・罰則・逮捕事例を解説
マイスリーに限らず、安易な気持ちで輸入規制薬物の個人輸入に手を出すと、想像以上に深刻なリスクに直面する可能性があります。
ここでは、輸入規制薬物に関する具体的なリスクについて実例とともに詳しく解説します。
税関で没収された実例と罰金・関税法違反の処分内容
実際に、海外から輸入規制薬物等を個人輸入しようとして税関で摘発され、没収される事例は後を絶ちません。向精神薬は、日本の法律で厳格な輸入規制の対象となっており、税関で発見されれば確実に没収されます。
没収だけで済めばまだ良い方で、場合によっては関税法や麻薬及び向精神薬取締法に違反したとして、懲役刑や罰金刑が科せられる可能性もあります。悪質なケースや、営利目的と判断された場合には、さらに重い罰則があります。「少しくらいなら大丈夫だろう」「他の人も買えているみたいだから」といった安易な考えは非常に危険です。インターネット上には、違法な個人輸入を助長するような情報も散見されますが、それらは全て自己責任であり、摘発された場合の責任は全て自分自身が負うことになります。オオサカ堂では、日本の法令で輸入が規制されている成分は一切取り扱っておりません。詳しくはこちら。
(参考サイト:各税関の摘発事件発表(令和5年)|税関)
偽造・粗悪品の特徴と起こり得る健康被害
偽造・粗悪品の特徴 | 起こり得る健康被害 |
---|---|
有効成分が入っていない | 症状の悪化・治療効果なし |
有害成分が混入(未知物質) | 動悸、不整脈、血圧上昇、精神障害 心臓・血管系への悪影響 最悪の場合、突然死 |
自己判断で個人輸入して偽造品を手にした場合、本来の成分とは異なる有害な物質が混入している粗悪品である可能性も否定できません。これらの偽造品や粗悪品を服用した場合、本来の治療効果が得られないばかりか、予期せぬ重篤な健康被害を引き起こす危険性があります。
特に、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性のある成分が混入していた場合、動悸、不整脈、血圧上昇などを引き起こし、最悪の場合、突然死につながるリスクも考えられます。また、マイスリーは中枢神経に作用する薬剤であるため、偽造品に含まれる未知の成分が精神状態に深刻な悪影響を与える可能性も否定できません。自己判断での個人輸入は、自身の健康を著しく危険に晒す行為であることを強く認識してください。
なお、オオサカ堂は1997年のサービス開始以来、「偽物を代行する事は絶対にしない」という信念のもとに、お客様が安心してご利用いただける万全の体制でサービスを提供しております。取り扱う商品はすべてメーカー純正品であり、偽物は取り扱っておりません。
強化された取り締まり動向
近年、厚生労働省は、違法な医薬品の個人輸入に対する取り締まりを一層強化しています。特に、インターネットを通じて流通する違法な医薬品に対する監視体制が強化され、税関における検査もより厳格になっています。
マイスリーを含む向精神薬の個人輸入に対する注意喚起や指導が強化されており、以前よりも摘発されるリスクが格段に高まっていると考えられます。法規制は常に変化しており、安易な気持ちで個人輸入に手を出すことは、自身の将来を大きく左右する行為となりかねません。
マイスリーは市販薬として通販などで購入できる?
結論から言うと、マイスリー(ゾルピデム)は市販薬としては一切流通しておらず、どのドラッグストアや通販サイトでも購入できません。
入手には病院受診と医師の処方箋が必須です。
なお、市販の睡眠改善薬とは成分も作用も異なります。
マイスリーはイミダゾピリジン系(非ベンゾジアゼピン系)の処方薬で、高い入眠効果がある一方、依存や耐性のリスクがあるため、使用を希望する場合は、医師に相談のうえ適切な指導を受けることが大切です。
【マイスリーが欲しい】医療機関を受診し処方を受ける
マイスリーを安全かつ合法的に入手する唯一の方法は、医療機関を受診し、医師の適切な診断と処方を受けることです。
不眠症の専門医がいる医療機関を受診し、自身の症状や状態について詳しく相談することが最も重要です。
医師は、詳細な問診や必要な検査を通じて、マイスリーの処方が本当に必要かどうかを慎重に判断します。
そして、処方が適切と判断された場合には、患者さんの年齢、体重、症状に合わせて、適切な用法・用量を指示した処方箋を発行してくれます。
正規の処方箋に基づいて調剤されたマイスリーは、品質、有効性、安全性が国の基準によって厳しく管理されており、安心して治療に取り組むことができます。
オオサカ堂ではマイスリー(ゾルピデム)を取り扱っていません

現在、「マイスリー 個人輸入」で Google 検索すると「マイスリー オオサカ堂」という関連キーワードが表示されることを、私たちオオサカ堂コンテンツ制作チームでも確認しています。
しかし、当社は法令を厳守しており、マイスリーの個人輸入代行は一切行っておりません。
SNS や広告で「オオサカ堂でマイスリーを入手できる」といった情報が流れていても、当社とは無関係の誤情報となりますので、注意が必要です。
マイスリーは医師の診察と処方が必須の向精神薬になります。
服用を検討される際は、必ず主治医に相談し、適切な診療と指導を受けるようにしましょう。
マイスリー(ゾルピデム)個人輸入に関するよくある質問
Q1. 海外で処方されたマイスリーを持ち帰っても良い?
A1. 海外で処方された向精神薬を日本に持ち帰ることは、麻薬及び向精神薬取締法によって厳しく管理されています。マイスリーのような向精神薬を日本に携帯・持ち込む場合には、総量に応じて厚生労働省(地方厚生局)への手続きが必要です。許可がない場合、税関での持ち込みが認められない可能性があります。
Q2. 家族や友人から譲ってもらうのは問題ない?
A2.家族や友人からマイスリーを譲ってもらうことも、法的に禁止されている行為です。医療用医薬品は、それを必要とする患者さんに対して、医師の診断と処方に基づき、薬剤師が交付すべきものです。
たとえ善意であっても、処方された本人以外の第三者がマイスリーを譲り受けたり、他の人に譲ったりすることは、麻薬及び向精神薬取締法に違反する可能性があります。また、他人に安易に薬を譲ることは、譲られた人の健康状態や体質に合わず、予期せぬ副作用や健康被害を引き起こす危険性があります。
マイスリーが必要な場合は、家族や友人から譲ってもらうのではなく、必ず医療機関を受診し、適切な診断と処方を受けてください。
まとめ:睡眠薬マイスリー(ゾルピデム)は必ず医師の処方で、安全に入手しましょう
この記事ではマイスリーの個人輸入に関する違法性、そして安全に入手するための正しい手順を解説しました。
マイスリーをはじめとする向精神薬を個人で輸入する行為は、麻薬及び向精神薬取締法により明確に規制されています。
税関では没収の対象となり、場合によっては懲役刑や高額な罰金が科され、悪質と判断されれば逮捕に至る可能性もあります。
一方で、マイスリーは医師の適切な診断と管理のもとで使用すれば、不眠症の改善に有効な医療用医薬品です。
不眠に悩んだらまず医療機関を受診し、医師の診断を受けたうえで処方箋をもらい、薬局で薬剤師から調剤してもらうことが安全な選択肢となります。
正規ルートで入手すれば、品質が保証された薬を使用できるだけでなく、専門家による服薬指導や体調管理のサポートも受けられるため、マイスリーを安全かつ効果的に活用できます。
健康と未来を守るためにも、必ず医師の診察と処方を経た正しい方法で入手してください。

薬は健康を支える大切な手段である一方で、使い方を誤れば思わぬリスクにつながります。オオサカ堂では、そうしたリスクを踏まえ、法令により厳しく管理されている医薬品、特に向精神薬のような規制薬は一切取り扱っておりません。マイスリー(ゾルピデム)も依存や乱用のリスクがある「第3種向精神薬」に分類され、慎重な取り扱いが必要とされる薬です。本記事が、医薬品を正しく、安全に使うための一助となれば幸いです。
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