おかげさまで周年

共感性羞恥がうざいと言われる真相!SNS上で嫌われる理由について紹介

   

SNSで友人やインフルエンサーが「他人の投稿を見て、こっちまで恥ずかしくなった!」といった共感性羞恥を表明する。

こうした投稿に、「アピールが過剰で、ちょっとうざいかも…」と感じてしまう人もいるようです。 

なぜ共感性羞恥の表明は「うざい」と思われがちなのでしょうか?

本記事ではその理由を心理・文化・SNSという3つの視点から紐解き、不快感を和らげるための受け止め方や反応のヒントまで解説します。

オオサカ堂コンテンツ制作チーム

【ガイド】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム

おかげさまで28年間、安心信頼の個人輸入代行・オオサカ堂のコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。

共感性羞恥とは?

他人の失敗や赤面シーンを見たとき、自分まで恥ずかしさで体が硬直する現象を「共感性羞恥」と呼びます。

脳科学的には、ミラーニューロン系が他者の感情を“自分の体験”としてシミュレーションし、扁桃体が危険シグナルとして羞恥心を増幅させると言われており、この作用が原因と考えられています。

普通の羞恥・共感疲労・HSPとの境界線

通常の羞恥

他人ではなく自分自身の失態や規範違反を犯した瞬間に、胸がドキンと高鳴り顔が熱くなるこれが「通常の羞恥」です。刺激源も反応先も「自分」に完結しており、社会的評価を素早く修正するための一次的なアラームとして機能します。時間が経ち状況が収束すれば感情も鎮まり、心身への負荷は比較的短期で終わるのが特徴です。

共感疲労

看護師やカウンセラーのように、他者の悲嘆や怒りを長期にわたり受け止め続ける立場に置かれると、人は自分の心の器を超えて負の感情を抱え込みやすくなります。これが「共感疲労」と呼ばれる状態で、感情の対象は“他者”ですが、その範囲は喪失感・憤り・恐怖など多岐にわたり、慢性的なストレス反応として蓄積します。放置すると情緒的枯渇やバーンアウトにつながる点が、短期で収束する通常の羞恥とは大きく異なります。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)

HSPは生まれつき五感や情緒のアンテナが高感度に設定されており、光や音の刺激から人間関係の空気の変化に至るまで幅広い情報を深く処理します。この気質自体は病気ではありませんが、刺激の洪水にさらされやすい現代環境では疲労やストレスを抱え込みやすい傾向があります。

これら三つの概念は互いに重なり合う部分を持ちつつも、共感性羞恥がユニークなのは「他人の恥ずかしい場面」というきわめて限定的な刺激に対して、まるで自分の失態であるかのように羞恥反応が引き起こされる点です。言い換えれば、共感性羞恥は通常の羞恥の“他者版”であり、共感疲労やHSPが示す高い感受性の一部が、特定の情緒トリガーに集中的に発火していると捉えることができます。

概念名 主なトリガー 感情の行き先 時間軸 代表的な身体反応 主な対処法
通常の羞恥 自分の失敗や規範違反 自分自身 瞬間的・短期で鎮静 顔の紅潮/発汗/心拍上昇 ミスの修正・謝罪・時間経過
HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン) 強い光・音・匂い、人の感情の微細変化 内外の刺激全般 刺激が続く限り持続 易疲労/過覚醒/胃腸不調 刺激管理(イヤーマフ等)・自己調整法
共感性羞恥 他人の恥ずかしい場面を目撃 他者の恥 → 自分の恥として体験 観察直後に強発生・反復しやすい 目を覆う/背筋の硬直/胸部圧迫感 呼吸法・マインドフルネス・視線を逸らす・SNSミュート

(参考サイト:共感的羞恥と心理的距離 |国立研究開発法人科学技術振興機構

日本人は共感性羞恥を抱きやすい?

空気を読む文化、同調圧力、集団内での失敗回避を重んじる教育。これらが間接的に共感性羞恥を増幅させやすい土壌をつくっています。とはいえ個人差は大きく、後天的なSNS使用習慣も影響するため、一概に“日本人全員”ではありません。

共感性羞恥がうざいと言われるワケ① 感情の押し付けに見えてしまうから

本人に悪気はなくとも「私、共感性羞恥で死ぬほどつらい!」と強調する投稿は、失敗した当事者以上に大騒ぎしているように映ります。

共感しているはずが、実際には“感じた恥ずかしさ”を相手にも共有させようとする圧力となり、「自分の感情を処理してほしい」というメッセージに変換されてしまうからです。

すると周囲は「それ、あなたの問題でしょ?」と内心で線を引き、距離を置きたくなります。特にSNSでは文章や絵文字だけが独り歩きし、微妙なニュアンスが伝わりにくいため、押し付けがましさがさらに強調されがちです。

その結果、「共感性羞恥 うざい」というレッテルが貼られやすくなります。

共感性羞恥がうざいと言われるワケ② SNSでのオーバーリアクションが目につくから

ビックリマークの連打、泣き顔スタンプ、過激な擬音──視覚的インパクトが強い表現はタイムラインでひときわ目立ち、読者の注意を強制的に奪います。

SNSのアルゴリズムはエンゲージメントが高い投稿を優先表示するため、こうした派手なリアクションが繰り返し上位に出現し、フォロワーのフィードを占拠すると言われています。

結果として「共感性羞恥 うざい」と感じる側のストレスが指数関数的に増幅され、「もう勘弁して…」という反応へ収束しやすくなるのです。

共感性羞恥がうざいと言われるワケ③ 「やめて」と他人の行動を制限しがちだから

Reason why empathic shame is said to be annoying ③ Because we tend to restrict other people's actions by telling them to stop.

共感性羞恥を感じた人は、「見ているこっちが恥ずかしいからやめて!」と当事者に制止を求めることで自己防衛しようとします。

しかしそれは、自由な表現や挑戦を奪う“禁止令”として機能してしまいます。

周囲は自分の行動を監視されているような息苦しさを覚え、「窮屈で一緒にいると疲れる人」という印象を抱くようになります。

行動規制が積み重なるほど、不快感は個人レベルからコミュニティ全体へ波及し、「共感性羞恥 うざい」が半ば固定の評価となってしまうのです。

共感性羞恥がうざいと言われるワケ④ 共感疲労を周囲にも巻き込んでしまうから

Reason #4 Empathic shame is said to be annoying It causes empathy fatigue to spread to those around you.

「こっちまで心臓バクバク!」と連鎖的に発信を重ねるうちに、見ている人の情動も乱高下します。

ネガティブ感情は伝播しやすく、タイムライン全体が“恥ずかしさ”と“気まずさ”で包まれると、無関係のフォロワーまで巻き添えで情緒的に消耗します。

本来、共感はポジティブな人間関係を築く潤滑油ですが、度を越すと“感情の二次被害”を引き起こし、「もう見たくない」「避けたい」と思わせてしまうのです。

共感性羞恥がうざいと言われるワケ⑤ 自分語りが多く自己中心的に映るから

「私だったら耐えられない」「昔の私を思い出して泣いた」など、語り手が自分の体験や感情に話題を引き寄せるほど、受け手は次第に置き去りにされます。

共感という名の自己投影が強くなると、相手の失敗や恥をダシにして“共感している自分”をアピールしているように見え、聞き手は「結局は自分の話なのか」と冷めてしまいます。

こうして善意のはずの共感が自己顕示に読み替えられ、「共感性羞恥 うざい」と評価が下がる悪循環に陥るのです。

共感性羞恥の誤用について

近年、「共感性羞恥」という言葉がSNSなどを中心に広く認知されるようになりました。

しかし、その認知度の高まりと共に、言葉が持つ本来の意味合いからずれた、いわゆる「誤用」とも言える使われ方を目にする機会も増えています。

改めて定義を確認すると、共感性羞恥とは「他者が失敗したり、窘められたり、あるいは単に恥ずかしい状況に置かれたりするのを見た際に、まるで自分自身がその当事者であるかのように感じられる、リアルで不快な羞恥心」を指します。

よく見られる誤用の一つは、「見ていて痛々しい」「不快だ」と感じる感覚を、安易に「共感性羞恥」と表現してしまうケースもあります。

これは対象への批判的な視線や価値観の相違からくる不快感であり、自分が恥を感じているわけではありません。

言葉はコミュニケーションの基盤です。

共感性羞恥という言葉が持つ特有のニュアンスを正確に理解し、自身の感情や他者の状況を的確に表現するために、定義に基づいた適切な使用を心がけることが、誤解を防ぎ、より円滑な相互理解につながるでしょう。

共感性羞恥に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 共感性羞恥は病気ですか?
A. 共感性羞恥そのものは医学的な診断名ではなく、一般的な性格傾向や感情反応の一種と位置づけられます。ただし「他人の恥ずかしさを代わりに背負う」状態が強すぎて外出や対人場面を避けるようになる場合、社会不安障害(SAD)や高感受性(HSP)の特性と重なって生活の質を下げることがあります。日常生活や仕事に支障を来すようなら、精神科・心療内科・臨床心理士など専門家に相談し、正式なアセスメントを受けることが推奨されます。

(参考サイト:【小児科医監修】「共感性羞恥」ってどんな状態?わが子がなったらどうしたらいい?|ゼクシィBaby

Q2. 共感性羞恥を克服する方法は?
A. 即効性のある「完治法」は存在しませんが、次の三方向アプローチが有効です。①生理的ストレスを抑える呼吸法やマインドフルネスで、恥ずかしさに伴う身体反応を鎮める訓練を行う。②SNSのミュート・非表示・キーワードブロックで刺激源を意図的に減らし、トリガーとの接触頻度をコントロールする。③カウンセリングや認知行動療法(CBT)で「自他の境界線」を再学習し、自動思考を書き換える。これらを組み合わせることで「共感性羞恥 うざい」と感じる場面でも過度に巻き込まれずに済むようになります。

アプローチの方向性 具体的な方法 目的・効果
① 生理的ストレス対処 呼吸法、マインドフルネス 恥ずかしさに伴う身体反応を鎮める
② 刺激(トリガー)コントロール SNSのミュート・非表示・キーワードブロック 刺激源との接触頻度をコントロールする
③ 認知的・心理療法的アプローチ カウンセリング、認知行動療法(CBT) 「自他の境界線」の再学習、自動思考の書き換え

まとめ:共感性羞恥がうざいと言われる真相!SNS上で嫌われる理由について紹介

共感性羞恥とは、他者の失敗や赤面場面を目撃したときに、自分自身の恥ずかしさとして上書きされる二次的な感情反応です。

とりわけSNSでは、その反応を強調する投稿が「感情の押し付け」や「オーバーリアクション」と受け取られたり、当事者に「やめて」と行動を制限する言動につながったりして、「共感性羞恥 うざい」という評価を呼び込みがちです。

こうした不快感は、タイムライン上でのミュートや非表示、あるいは「私はこう感じる」と伝えるIメッセージをうまく活用することで最小限に抑え、適切な距離感を保つことができます。

もっとも、強い感受性そのものは他者理解を深める大きな長所でもあります。

呼吸法やマインドフルネスによるセルフケア、表現トーンを整える工夫を組み合わせれば、過度な巻き込まれを防ぎながら“共感力”として昇華させることが可能です。

共感性羞恥と上手につき合うことで、他者の気持ちへの洞察力という武器を磨きつつ、“うざい”という壁を越えて、より心地よいコミュニケーション空間を築いていきましょう。

(執筆・オオサカ堂 コンテンツ制作チーム)

 - 美容・健康コラム

オオサカ堂で買い物をする

  関連記事

ビタミンC美容液は日焼けした後の肌状態をどのくらい改善するか?
ビタミンC美容液の論文レビュー「ビタミンC外用剤が日焼けに対してどのような効果があるか?」

ビタミンC美容液の一般論から少し深堀りして、日焼け後の皮膚の改善度を検証した研究報告を紹介します。ビタミンC美容液を3ヶ月間使用したら、日焼け後の肌の状態がどのくらい改善したのかを様々な数値で検証している情報です。

手元のエイジングケア アイキャッチ
年齢出やすい「手肌」のおすすめケア

普段、何気に見られている「手」。シワはもちろん、くすみや浮き出た血管など、年齢が出やすいパーツでもあります。 そこで今回は、手肌のエイジングサインの原因と、自信のある手元をつくる「手肌ケア」をご紹介。 …

jet washer meaningless
ジェットウォッシャーが意味ないと言われる理由5選!実際のメリットについて解説

忙しい社会人必見。ジェットウォッシャーは本当に意味ないの?歯周ポケットの汚れを水圧で洗浄し、歯茎を傷つけずにケアするコツを詳しく解説します。短時間ケアで歯周病予防と口臭対策に役立つ情報が満載。正しい使い方を知って健康な歯を守りましょう。

It's better to avoid photofacials
フォトフェイシャルはやめたほうがいいって本当?10年後の肌が老けるというブログの噂について解説

フォトフェイシャルは、シミやそばかす、くすみなどの肌悩みに幅広くアプローチできる美容施術として注目を集めています。 一方で、「フォトフェイシャル やめたほうがいい」という声を聞き、不安を感じる方も多い …

韓国発のスキンケアコスメ「DERMALINE(ダーマライン)」とはどんなブランド?おすすめ商品3選!

韓国発のスキンケアブランド「DERMALINE(ダーマライン)」の紹介とおすすめ商品3選!サーモン由来のPDRNやツボクサなど自然由来成分と科学を駆使したスキンケア商品を豊富に取り揃えています。