おかげさまで周年

【薬剤師監修】乳酸アシドーシスの症状は?リスクを高める5つの危険因子も解説

      2026/01/20

乳酸アシドーシスの初期症状(吐き気などの消化器症状、だるさ、筋肉痛)が生じた場合は、すぐに受診が必要です(参考文献:乳酸アシドーシスについて)。

あなたが糖尿病のお薬(メトホルミン)を服用中であれば、ちょっとした症状を感じたときに、「ただの風邪?」「病院や薬局で説明された副作用…?」と悩んでしまうかもしれません。

薬剤師としては、「初期サインを見逃さないことが大切である」と患者さんに説明します。そのため、あなたが感じたちょっとしたサインに注目することは非常に重要なことです。

この記事では、単に症状を羅列するだけでなく、あなたが今感じている症状が本当に危険なサインなのかをどう見分けるか、そして体調が悪い時に薬をどうすべきかという、具体的な行動基準を薬剤師の視点から、わかりやすく解説します。

◎この記事でわかること
オオサカ堂コンテンツ制作チーム

【監修】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム

おかげさまで28年間、安心信頼の個人輸入代行・オオサカ堂のコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。 薬剤師資格保有者が監修。

【結論】乳酸アシドーシスの症状「吐き気、だるさ、筋肉痛」の放置は危険!今すぐ対処

⚠️ 命に関わる「乳酸アシドーシス」
メトホルミン服用中の方は特に注意

糖尿病治療薬(メトホルミンなど)を服用中に、以下のような症状が現れた場合、重大な副作用の初期症状である可能性があります。

🚨 この初期症状を見逃さないで
🤢
吐き気・嘔吐
胃腸炎と間違えやすい
🛌
体のだるさ(倦怠感)
異常な脱力感
筋肉痛
運動していないのに痛む

乳酸アシドーシスとは?
体内に「乳酸」が異常に蓄積し、血液が酸性に傾いてしまう危険な状態です。

進行スピード 非常に速い
治療遅れ時の致死率 約 25%
(参考文献:Metformin-associated lactic acidosis…|PubMed)
決して自己判断しないでください

「ただの風邪かな?」と様子を見るのは危険です。

すぐにかかりつけの医師・薬局に連絡するか、
夜間・休日でも救急外来を受診してください。

参考文献:乳酸アシドーシスについて|PMDA

乳酸アシドーシスとは?初期症状セルフチェックリスト

📋 乳酸アシドーシスの症状チェック
乳酸アシドーシスとは

エネルギー生成過程で生じる「乳酸」が異常に増え、血液が酸性に傾く状態です。
重篤な場合は命に関わるため、初期症状での気付きが重要です。

(参考文献:Lactic Acidosis|NCBI Bookshelf)

以下の初期症状がないか、チェックリストで確認しましょう。

🤢
胃腸の不調
原因不明の吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
🛌
全身のだるさ
休んでも取れない強い倦怠感、疲労感
筋肉の痛み
運動していないのに起こる筋肉痛、けいれん
🍽️
食欲の低下
食事がとれない、全く食欲がない
💨
呼吸の変化
呼吸が速くなる、息苦しさ(過呼吸)
😵
意識の変化
頭がぼーっとする、考えがまとまらない
📉 進行すると…(深刻な状態)
脱水
低血圧・低体温
昏睡 (Coma)

これらのサインを見逃さず、初期段階で対処することが命を守ります。

参考文献:Lactic Acidosis: Symptoms, Causes & Treatment|Cleveland Clinic

乳酸アシドーシスの症状と似てる?風邪や疲れと「危険なサイン」を見分ける3つのポイント

最も不安に感じるのは、「この症状が、ただの風邪やいつもの疲れとどう違うのか?」という点でしょう。ここでは、乳酸アシドーシスの症状との見分け方の重要なポイントを3つに絞って解説します。

1.胃腸症状(吐き気・下痢)の見分け方

⚖️ 「いつもの副作用」との違い
💊 一般的な副作用(飲み始め)

メトホルミン開始直後(〜2週間程度)は、軽い吐き気や下痢を経験される方が少なくありません。
これは「体が薬に慣れる過程」でよくあることです。

⬇ しかし…
放置厳禁:危険なサインの特徴

乳酸アシドーシスの胃腸症状には、明らかな「異変」があります。

1. 突然、かつ激しく始まる
「何か変なものを食べたかな?」と思うような、経験したことのない強い吐き気や腹痛が急に現れます。
📈
2. 持続・悪化していく
普通の副作用なら慣れてきますが、これは数時間〜数日経っても改善せず、むしろ症状が悪化していきます。
💧
3. 食事や水分が全く摂れない
嘔吐がひどく、水すら飲めない状態は非常に危険です。
以下の悪循環に陥るリスクがあります。
激しい嘔吐 脱水 乳酸アシドーシスの悪化
参考文献:Lactic Acidosis: Symptoms, Causes & Treatment|Cleveland Clinic

「いつもの副作用とは明らかに違う」と感じたら、
迷わず受診してください。

2.倦怠感・筋肉痛の見分け方

🛌 「ただの疲れ」と「異常な倦怠感」

仕事や運動による疲れと区別がつきにくいですが、以下のような違いがあります。

🍵 通常の疲労
休息や栄養補給で
ある程度は回復する
🆘 乳酸アシドーシス
休んでも全く回復しない
(体が鉛のように重い)
以下の3つの特徴に当てはまる場合は要注意です。
🔋
1. 休息しても全く回復しない
一晩しっかり寝ても疲れが取れない。
朝から体が鉛のように重く、起き上がるのもつらい状態。
2. 原因不明の筋肉痛
激しい運動をしていないのに、全身の筋肉が痛む。
脚がつる(こむら返り)回数が急に増える。
🤢
3. 他の症状を伴う
異常な倦怠感や筋肉痛に加え、「激しい吐き気」「食欲不振」も同時に現れている。
🚨 体からのSOSサインです

全く回復の兆しが見られない「異常なだるさ」や「原因不明の筋肉痛」は、決して無理をしてはいけないサインです。
直ちに受診してください。

参考文献:Lactic Acidosis: Symptoms, Causes & Treatment|Cleveland Clinic

3.呼吸の変化に注意

💨 呼吸の変化(過呼吸)

乳酸アシドーシスのサインの一つに「呼吸の変化」があります。
これは、体が酸性に傾いた血液を元に戻そうとする必死の防御反応です。

なぜ呼吸が荒くなる?(体の仕組み)
🧪
体内に「乳酸」が蓄積し、血液が酸性になる
🛡️
体は酸性の原因(二酸化炭素)を排出しようとする
💨
呼吸を速くして、二酸化炭素を吐き出す
(過呼吸)
(参考文献:Metabolic Acidosis|PubMed Central)
CHECK
😮‍💨
何もしていないのに呼吸が速い
激しい運動をしたわけではありません。
安静にしているにもかかわらず、ハアハアと浅く速い呼吸(過呼吸の状態)になります。
参考文献:Lactic Acidosis: Symptoms|Cleveland Clinic

乳酸アシドーシスの主な原因とメトホルミンとの関係

乳酸アシドーシスの原因は一つではありません。特に糖尿病の治療薬として広く使われている「メトホルミン」との関係は深く、服用中の方は正しく理解しておくことが非常に重要です。

メトホルミンの作用機序と乳酸アシドーシスの関係

⚙️ なぜ起こる?発症のメカニズム

メトホルミンは糖尿病の第一選択薬ですが、体の「乳酸処理」に関わる重要な作用を持っています。

💊 メトホルミン
肝臓での「糖新生(糖を作る)」を抑えて血糖値を下げます。
同時に、肝臓での「乳酸の処理」も少しだけ抑える性質があります。 (糖尿病診療ガイドライン, Endocrine Reviews)
♻️ 乳酸(にゅうさん)
細胞がエネルギーを作る過程で常に作られます。通常は肝臓や腎臓で処理され、エネルギー源として再利用されます。
⚠️ 危険なシナリオ

通常、メトホルミンは腎臓から速やかに排泄されるため問題ありません。
しかし、腎臓の働きが悪くなると、事態は急変します。

1
メトホルミンの蓄積 腎機能低下により薬が排泄されず、体の中に溜まってしまいます。
2
乳酸処理のストップ 溜まった薬の影響で、肝臓での乳酸処理が過度に抑えられてしまいます
3
乳酸アシドーシスの発症 そこに脱水などが重なると、処理できない乳酸が血液中に溢れ出し、血液が酸性に傾きます。
参考文献:メトホルミンと乳酸アシドーシス|厚生労働省

メトホルミン以外にもある乳酸アシドーシスの原因

🔍 乳酸アシドーシスの原因
乳酸アシドーシスは、メトホルミン服用者だけに起こるわけではありません。
体が極度の酸欠状態になったり、乳酸の処理能力が低下したりする重篤な病態が原因となります。
🫀 組織への酸素不足
メカニズム:酸欠状態
  • ショック状態
  • 心不全
  • 敗血症

血液循環が悪くなり、組織に酸素が届かなくなることで乳酸が増加します。

🏥 臓器の機能障害
メカニズム:処理能力の低下
  • 重度の肝機能障害
  • 腎機能障害

乳酸を代謝・排泄する臓器が働かなくなり、体内に蓄積します。

🍺 栄養・生活習慣
メカニズム:代謝の阻害
  • アルコールの多量摂取
  • ビタミンB1(チアミン)欠乏

アルコール分解への偏りや、代謝に必要なビタミンの不足が原因となります。

参考文献:乳酸アシドーシス|MSDマニュアル プロフェッショナル版

メトホルミンの服用時はシックデイ(発熱・下痢・嘔吐時)に要注意

🛌 命を守る「シックデイ・ルール」
シックデイ(Sick Day)とは?

風邪や胃腸炎などで「体調が悪い日」のことです。
この時、メトホルミン服用者は「休薬(薬を飲むのをやめる)」することが基本ルールです。

なぜ「脱水」が命取りになるのか
🤒 発熱・下痢・嘔吐(脱水)
📉 体の水分減・腎臓への血流低下
🛑 腎臓の働きが一時的に低下
💊 メトホルミンが排泄されず蓄積
⚠️ 乳酸アシドーシス発症リスク増
(参考文献:シックデイとは|糖尿病情報センター)
休薬・相談のサイン
  • 🤒 風邪やインフルエンザ等による発熱がある
  • 🤢 下痢・嘔吐などで食事が十分に摂れない
  • 🌵 水分が摂れず、脱水が疑われる

➡ 速やかにかかりつけ医・薬剤師へ連絡してください。

🙅‍♂️ 「真面目な人」ほど注意!

「処方された薬だから、体調が悪くても飲み続けないと…」という考えは、メトホルミンに関しては非常に危険です。
シックデイの時は、メトホルミンは休薬することが基本です。

📞 迷ったら「かかりつけ薬局」へ

病院に連絡しにくい場合でも、薬局であれば相談に乗れます。

筆者も薬局勤務時代は、週に数回は電話での相談対応を行っていました。
気兼ねなく相談できる「かかりつけ薬局」を見つけておくことが、いざという時の安心に繋がります。

pharmacist-men

こんなことで連絡していいのかな?と思ってしまいがちですが、遠慮する必要はありません。かかりつけ薬局や薬剤師を持っておくと、いざというときに気兼ねなく相談できます。

薬局でも服薬指導のときに聞いたことがあるかもしれませんが、シックデイについては押さえておきましょう。

乳酸アシドーシスのリスクを高める5つの危険因子

シックデイ以外にも、乳酸アシドーシスのリスクを高める要因(危険因子)がいくつか知られています。メトホルミンを安全に使い続けるために、ご自身に当てはまるものがないか、普段から意識しておくことが大切です。

リスク①腎機能・肝機能の低下

🩺 腎臓・肝臓の機能とリスク
🚽 腎臓 薬の排泄
🏭 肝臓 乳酸の代謝
⬇ 機能が低下すると…
薬や乳酸が体内に蓄積し
乳酸アシドーシスのリスクが急上昇します
[Image of eGFR kidney function stages chart]
腎機能(eGFR)の注意基準
45 未満
注意・慎重投与
中等度以上の腎機能障害
リスクが高まるため、投与量の調整など慎重な対応が必要です。
30 未満
禁忌(原則禁止)
高度な腎機能障害
メトホルミンの投与は原則として禁止されています。

※重度の肝機能障害がある方も、乳酸代謝が滞るためリスクが高く、注意が必要です。

🩸
腎臓や肝臓の状態は、自覚症状では分かりません。
定期的に「血液検査」を受け、数値を把握しましょう。
参考文献:メトホルミン塩酸塩における「腎機能障害患者への投与」に関する使用上の注意改訂|厚生労働省

リスク②脱水

🌵 脱水は大きな引き金になる

シックデイ(病気の日)だけでなく、日常生活の中にも脱水のリスクは潜んでいます。
なぜ脱水がいけないのでしょうか?

⚠️ 負の連鎖メカニズム
脱水になる
腎臓への血流が悪化
腎機能の低下
乳酸アシドーシスリスク増

日常生活で注意すべき「3つのシーン」

☀️ 夏場の環境 暑い環境での
多量の発汗
🏃 激しい運動 水分補給が不十分な
状態での運動
💊 利尿薬の併用 尿を出す薬による
水分喪失
💧
渇く前に飲む習慣を
「のどが渇いた」と感じた時には、すでに体は水分不足になり始めています。
こまめに水分を補給する習慣が、最大のリスク回避策です。

リスク③過度のアルコール摂取

🍺 アルコールとの「危険な関係」

過度のアルコール摂取は、乳酸アシドーシスの重要なリスク因子です。
理由は大きく分けて2つあります。

🛑 乳酸の代謝ブロック
アルコールが肝臓で分解される際、肝臓の仕事が手一杯になり、本来行われるべき乳酸の処理(代謝)が後回しにされてしまいます。
🌵 脱水の促進
アルコールには利尿作用があります。
気づかないうちに脱水状態を引き起こし、腎機能を低下させ、薬の蓄積を招きます。
メトホルミン服用者の飲酒ルール
  • 🥇 基本は「禁酒」が最も望ましい
  • 🥈 飲む場合は必ず「適量」を守る
  • 🥉 飲みすぎないよう「自己管理」を徹底する

リスク④ヨード造影剤を使用する検査

🩻 ヨード造影剤検査を受ける方へ

CT検査や血管造影検査で使う「ヨード造影剤」は、まれに腎機能に一時的な影響を与えます。
これがメトホルミン服用者にはリスクとなります。

なぜリスクが高まるのか?
💉 造影剤の使用
📉 腎機能の一時低下
🛑 メトホルミン蓄積
⚠️ 乳酸アシドーシス
必ず守るべきルール
検査前後、以下の期間は
メトホルミンの服用を中止します。
① 検査前48時間 検査の2日前から休薬を開始
② その後48時間 約4日間は休薬継続
※医師の指示に従い、腎機能の回復を確認してから再開します。
🗣️
検査が決まったら、必ず事前に「メトホルミンを飲んでいること」を医師に伝えてください。
参考文献:腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン|日本医学放射線学会
pharmacist-men

検査前のメトホルミンの一時中止は実現場でもよく目にします。筆者も個人宅の患者さんの自宅に伺いメトホルミンの抜薬を行ったことが何回もあります。

リスク⑤高齢者である

👴 高齢の方(75歳以上)への注意点

高齢の方は、若い方に比べて乳酸アシドーシスを起こしやすい傾向にあります。
主な理由は以下の3点です。

📉 臓器機能の低下
加齢に伴い、自覚症状がないまま腎臓や肝臓の機能が低下していることが多く、薬や乳酸が蓄積しやすくなります。
🌵 体内水分の減少
もともと体内の水分量が少ない傾向にあり、少しの体調変化でも脱水になりやすい状態です。
💊 複数の病気・薬
多くの薬を服用している場合が多く、相互作用や副作用のリスクが高まります。
ご本人・ご家族の方へ

日頃から体調の変化に気を配ることが大切です。
特に以下の変化には注意してあげてください。

💧 水分が摂れているか(脱水注意)
🍽️ 食欲が落ちていないか

病院で的確に症状を伝える準備とポイントを薬剤師が解説

📝 医師に伝えるための「準備メモ」

「うまく伝えられるかな?」「ただの風邪だと思われないかな?」
そんな不安があっても大丈夫です。以下の4点をメモして持参すれば、落ち着いて的確に医師に伝えることができます。

受診前のチェックリスト
Point 1 いつから? どんな症状?

症状が始まった日時と内容を時系列で整理します。

「昨日の夜9時頃から急に吐き気が始まった」
「今朝から体がだるくて起き上がれない」
Point 2 飲んでいる薬・サプリ

他の病院の薬、市販薬、サプリメントなど全て書き出します。

📘 「お薬手帳」の持参が最も確実です
Point 3 食事と水分の摂取状況

脱水の有無を判断するために非常に重要です。

「昨日からほとんど食べられていない」
「水を少し飲んだだけでも吐いてしまう」
Point 4 シックデイの情報
  • 発熱の有無
  • 下痢や嘔吐の回数
  • 飲酒の有無

「いつもと違う」と感じる点は、どんな些細なことでも伝えてください。

メモを見ながら話せば大丈夫。
遠慮せず、ありのままを伝えることが
適切な治療への第一歩です。

乳酸アシドーシスの症状に関するよくある質問(Q&A)

Q1. 乳酸アシドーシスの死亡率はどのくらいですか?

A1.

📈 死亡率は改善しています

かつては非常に恐れられていた乳酸アシドーシスですが、医療の進歩により死亡率は改善傾向にあります。

かつて
約 50%
現在
約 25%
※重症例含む

上記のデータには、治療が遅れた場合や、重篤になってから診断されたケースも含まれています。
つまり、条件が良ければもっと救えるということです。

最大の救命要因
初期症状で「おかしい」と気づき
速やかに治療を開始すること
これだけで、救命できる可能性は十分にあります。
「いつもと違う」と感じたら、
ためらわずに医療機関へ相談してください。
その行動が、あなた自身を守ります。
参考文献:糖尿病診療ガイドライン2024|日本糖尿病学会

Q2. 軽い筋肉痛だけでも受診すべきですか?

A2.

💪 筋肉痛:様子見か?相談か?

筋肉痛があっても、必ずしも副作用とは限りません。
以下のどちらに当てはまるか確認してみましょう。

🟢 過度に心配する必要がないケース
  • 筋肉痛「だけ」がある(吐き気などがない)
  • 原因がはっきりしている(久しぶりの運動など)
  • 数日で自然に治まっていく
🟠 相談をおすすめするケース

メトホルミンを服用中の方で…

  • 原因に心当たりがないのに痛む
  • 痛みが続いている、または徐々に強くなる
  • 「おかしいな」と感じる違和感がある

乳酸アシドーシスの初期症状の可能性も否定できません。

🍀 「何もなければ安心」を買うつもりで

「軽い症状だから」「気のせいかも」と我慢や自己判断は禁物です。
かかりつけ医や薬剤師に相談してください。

何もなければそれで安心できますし、
万が一の場合にも早期対応につながります。

Q3. 乳酸アシドーシスを予防するために日常生活でできることはありますか?

A3.

A3 日常生活でできること

日常生活で意識を変えるだけで、乳酸アシドーシスのリスクは減らせます。
特に重要なのは以下の「3つの習慣」です。

💧 1. こまめな水分補給
脱水は大きな引き金です。夏場や運動後だけでなく、普段から「のどが渇いた」と感じる前に、意識的に水分(水やお茶)を摂りましょう。
🍺 2. 過度な飲酒を避ける
アルコールとの付き合い方は必ず医師の指導を守ってください。
特に「大量の飲酒」は絶対に避ける必要があります。
🛌 3. 「シックデイ・ルール」の徹底
これが最も重要な予防策です。
体調が悪く、食事が摂れない・脱水の時は、自己判断で薬を飲み続けず、必ず医師や薬剤師に相談してください。
これらのポイントを守り、
安全に治療を続けていきましょう。

まとめ:乳酸アシドーシスの症状を感じたら自己判断せず、すぐに医療機関へ相談を

この記事では、乳酸アシドーシスの症状、特に危険なサインの見分け方と、万が一の時に命を守るための具体的な行動指針について、薬剤師の視点から詳しく解説しました。

最後に、最も大切な要点を復習しましょう。

【乳酸アシドーシスの症状】注意点
  • 「吐き気・だるさ・筋肉痛」などが、いつもの体調不良や薬の副作用とは違うと感じたら、それは乳酸アシドーシスの危険なサインかもしれません。

  • 特に、発熱や下痢などで食事がとれない「シックデイ」には、自己判断でメトホルミンを飲み続けることは絶対にやめ、必ず医師や薬剤師に相談してください。

  • 少しでも「おかしいな」「いつもと違うな」と感じたら、決して我慢したり、「様子を見よう」と自己判断したりせず、すぐにかかりつけの病院や薬局に連絡・相談してください。 時間帯によっては救急外来の受診もためらわないでください。

乳酸アシドーシスは頻度の高い副作用ではありませんので、過度に恐れる必要はありません。正しい知識でしかるべきときには正しい対応をしていきましょう。

監修者コメント
監修者の写真

メトホルミンは、糖尿病治療において第一選択で用いられる極めてありふれた薬です。乳酸アシドーシスの頻度は低いものの重篤な副作用であり、吐き気やだるさといった初期症状の見極めと、「シックデイ(体調不良時)」の対応が命を守る鍵となります。この記事では、危険なサインの見分け方と具体的な行動基準を解説しました。正しい知識で過度に恐れず、日々の体調変化に注意し、「いつもと違う」と感じたら速やかに医療機関へご相談ください。
【監修】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム(薬剤師在籍)

 - 薬剤師コラム

  関連記事

Cylace
【薬剤師監修】サイレース(フルニトラゼパム)の個人輸入はなぜ禁止?正しい入手方法ガイド

「サイレース 個人輸入」という検索ワードでここにたどり着いたあなたは、手持ちの睡眠薬が切れそうで焦っている、あるいは処方までのハードルを感じて“ネットで買えないか”と考えているかもしれません。 しかし …

Sleeping pills privately imported Halcion
【薬剤師監修】睡眠薬ハルシオン(トリアゾラム)は個人輸入できない?私たちオオサカ堂で注文できない理由を解説

「寝つきが悪いからハルシオンが欲しいのに、オオサカ堂で検索しても出てこない…」そう思って、睡眠薬ハルシオンの個人輸入の方法を探していませんか? その行動、大変危険です。 結論から言うと、現在ハルシオン …

Pu-erh tea is bad for the liver
【薬剤師監修】プーアル茶が肝臓に悪いと言われる理由5選!本当に危険なのか調べてみた

結論、プーアル茶は「肝臓に悪い」飲み物ではありません。 肝機能については、プーアル茶抽出物が高脂肪食マウスで脂肪肝や肝炎症を改善した報告もあり、「有害」のエビデンスよりもむしろ保護的作用を示唆するデー …

梅毒解説前編
【薬剤師執筆】急増している梅毒について解説します。①前編

こんにちは。今回のテーマは近年日本で急増している「梅毒」について。梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、男女関わらず性行為によって感染します。一度感染すると1年以上感染力を保持することがあるにも関 …

Ozempic personal import
【薬剤師監修】オゼンピック(セマグルチド)は個人輸入できる?私たちオオサカ堂での取り扱い状況について

「ダイエットに効く」と話題のオゼンピック。(参考文献:一般名:セマグルチド (遺伝子組換え)|KEGG DRUG Database) 個人輸入は禁止されていませんが、オオサカ堂では取り扱いはありません …