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【薬剤師監修】デパス(エチゾラム)は個人輸入できない?オオサカ堂で注文できない理由について解説

      2025/09/10

不安や緊張、不眠といった症状にお悩みで「デパス(一般名:エチゾラム)」について調べている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インターネットで気軽に薬を購入できるようになった現在、海外からデパスを取り寄せる「個人輸入」が可能かどうか疑問に思われていませんか?

結論からお伝えすると、デパスの個人輸入は法律で禁じられています(参考文献:新たに3物質を向精神薬に指定し、規制の強化を図ります|厚生労働省)。

この記事では、デパスの個人輸入が違法である理由や、オオサカ堂で注文できない理由、正規入手方法以外で購入するリスクについて、オオサカ堂 コンテンツ制作チームが詳しく説明します。

オオサカ堂コンテンツ制作チーム

【監修】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム

おかげさまで28年間、安心信頼の個人輸入代行・オオサカ堂のコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。薬剤師資格保有者が監修。

【結論】デパス(エチゾラム)の個人輸入は法律で禁止されています

デパスの個人輸入は、たとえ治療目的であっても、日本の「麻薬及び向精神薬取締法」により禁止されています。

向精神薬とは、脳の中枢神経に作用し精神機能に影響を及ぼす薬物のうち、法律で指定された物質のことです。

乱用の危険性や依存性の可能性に基づき、厳格な管理が求められています。

(参考文献:こころの耳 向精神薬|厚生労働

デパスは抗不安薬というグループに分類され、脳内のベンゾジアゼピン受容体に働き、脳の興奮状態をしずめて不安や緊張をやわらげる薬です。

デパスの有効成分である「エチゾラム」は、「麻薬及び向精神薬取締法」によって「第三種向精神薬」に指定されています。

デパスを含む向精神薬を個人輸入した場合は法律違反となり、最高で7年以下の懲役又は200万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

(参考文献:新たに3物質を向精神薬に指定します|厚生労働省

オオサカ堂でもデパス(エチゾラム)は注文できません

オオサカ堂は日本の法律を遵守し、正確で信頼できる医薬品情報の提供を第一に考えています。

そのため、個人輸入が禁止されているデパスやハルシオンマイスリーといった向精神薬は取り扱っておらず、ご注文いただけません。

なお、Googleで「デパス 個人輸入」と検索すると、「デパス 個人輸入 オオサカ堂」や「エチゾラム 通販 オオサカ堂」といったキーワードが表示されることを、私たちオオサカ堂でも把握しています。

しかし、仮に「オオサカ堂でデパスを購入できた」といった情報が流れていたとしても、当社は関与しておりませんのでご注意ください。

デパスを入手するには、医師の診察を受け、処方してもらう必要があります。

なぜデパスの個人輸入は違法なのか?ポイント整理

デパスの個人輸入が違法である理由は、麻薬及び向精神薬取締法において、自分の疾病の治療のため海外から携帯して入国する場合を除いて、一般の個人が向精神薬を輸入することは禁止されているためです。

これは、国際郵便や、他人に依頼して向精神薬を輸入する場合も例外ではありません。

麻薬及び向精神薬取締法は、「向精神薬の濫用による保健衛生上の危害を防止し、公共の福祉の増進を図ることを目的」としており、向精神薬の輸入について次のように厳格に定めています。

第50条の8 次に掲げる者でなければ、向精神薬を輸入してはならない。

 向精神薬輸入業者

 本邦に入国する者のうち、自己の疾病の治療の目的で向精神薬を携帯して輸入する者であつて厚生労働省令で定めるもの

 向精神薬試験研究施設設置者であつて、学術研究又は試験検査のため向精神薬を輸入するもの

四 その他厚生労働省令で定める者

(引用:麻薬及び向精神薬取締法

従って個人の治療目的であっても、海外のウェブサイトなどを利用してデパスを入手する行為は法律違反となります。

違反した場合は、麻薬及び向精神薬取締法に基づき、最高で7年以下の懲役又は200万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

(参考文献:新たに3物質を向精神薬に指定します|厚生労働省

なお、向精神薬は第一種から第三種までの3つの区分に分けられます。

デパス(エチゾラム)=第三種向精神薬という規制区分

デパスの有効成分である「エチゾラム」は、法改正に伴い2016年10月14日より「第三種向精神薬」に指定されました。

(参考文献:新たに3物質を向精神薬に指定します|厚生労働省

向精神薬は、乱用の危険性及び医療上の有用性の程度に応じて、麻薬及び向精神薬取締法によって第一種、第二種及び第三種向精神薬の3種類に分類されます。

第一種向精神薬は、乱用の危険性が高く医療上の有用性が比較的低い薬物で、第三種向精神薬は、乱用の危険性が比較的低く医療上の有用性が高い薬物が該当します。

デパスを正規入手方法以外で買うリスクとは?

デパスを正規入手方法以外で購入した場合、次のような重大なリスクを伴います。

  • 偽造医薬品による健康被害
  • 日本の品質基準を満たしていない品質劣化商品
  • 金銭トラブルや個人情報の悪用

デパスを安易にインターネットで購入すると、深刻なリスクに繋がる恐れがあり大変危険です。

それぞれのリスクについて、詳しく説明します。

リスク①:偽造医薬品による健康被害(成分不明・不純物混入)

正規の入手方法以外で購入した医薬品が、本物であるとは限りません。

中には、有効成分をほとんど殆ど含まない製品や、逆に過剰に含む製品もあります。

表示されている成分と実際の中身が異なる、内容物が不明なケースも珍しくありません。

さらに、カビなどの不純物が混入した事例も報告されています。

(参考文献:あやしいヤクブツ連絡ネット

こうした偽造医薬品を服用すると、期待した効果が得られなかったり、効きすぎて副作用が強く出たりするといった健康被害の危険性があります。

(参考文献:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ|厚生労働省

リスク②:不衛生な製造・管理体制による品質劣化

しかし、正規ルート以外で流通している製品の多くは海外で製造され、日本の厳しい品質基準を満たしていないケースが少なくありません。

不衛生な環境で製造された可能性や、管理が行き届いていない著しく品質の劣化した製品が届く可能性も考えられます。

このような製品は、効果や安全性の保証がなく、服用は非常に危険です。

(参考文献:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ|厚生労働省

リスク③:金銭トラブルや個人情報の悪用

インターネットを通じて医薬品を購入すると、代金を支払ったにも関わらず商品が届かないといったトラブルに巻き込まれるリスクがあります。

(参考文献:国民生活センター越境消費者センター

入力したクレジットカード情報や個人情報が不正に利用され、身に覚えのない高額請求が発生する被害も報告されています。

正規ルート以外での向精神薬の購入は、警察や消費者センターに相談しても十分な救済が受けられない可能性があり、注意が必要です。

【正規ルート】デパス等の処方が必要な場合の安全な入手方法

不安や緊張、不眠といった症状でデパスを服用したい場合、安全かつ合法的に入手する唯一の方法は、医療機関を受診し、医師の診察と処方を受けることです。

医師は詳細な問診や症状のヒアリングを行い、その人に合った薬を処方します。

特にデパスのような向精神薬を希望される場合は、心療内科や精神科など専門の医療機関を受診することをお勧めいたします。

正規のルートで入手したデパスは、品質・有効性・安全性が認められているため安心です。

心療内科・精神科など専門の医療機関を受診する

デパスは不安や緊張をやわらげ、神経症やうつ病、不眠症を改善する薬で、入手するには医師の診察と処方が必要です。

心療内科や精神科といった専門の医療機関を受診すると、医師は詳細な問診によりデパスの処方が適切かどうか判断します。

医師はデパスを処方する際に、その人の体質や症状、他に服用中の薬の有無などを考慮して、適切な投与量と服用期間を決定します。

なお、デパスは続けて飲んでいると薬物依存を生じることがあるので、長期間の使用は避けなくてはなりません。

また、症状が良くなってきたからと自己判断で薬を中止すると、不眠、不安、幻覚、妄想などの離脱症状があらわれる可能性があります。

(参考文献:デパス錠 患者向医薬品ガイド

デパスの投与量や服用期間については、医師の指示に従いましょう。

デパスの個人輸入に関するよくある質問

Q1.海外に住んでいる家族からデパスを国際郵便で送ってもらうのは問題ありませんか?

A.いいえ、違法です。向精神薬を海外から国際郵便で送る行為や、治療目的で服用する本人以外の人が海外から持ち込む行為は「輸入」に該当します。

たとえ受取人が本人であっても禁止されています。

一般の個人が輸入できるケースは、医師から処方された本人が携帯して入国する場合のみです。

Q2.デパスのジェネリック エチゾラム錠は個人輸入できますか?

A.できません。先発品医薬品とジェネリック医薬品(後発医薬品)は、有効成分が同じです。

エチゾラム錠も有効成分はデパスと同様「エチゾラム」であり、第三種向精神薬に指定されています。

そのため、エチゾラム錠の個人輸入も法律で固く禁止されています。

Q3.インターネットで調べると、デパスは昔個人輸入できたようですが本当ですか?今後、オオサカ堂で取り扱う予定はありますか?

A.本当です。デパスの有効成分である「エチゾラム」は、2016年10月14日より「第三種向精神薬」に指定されました。

それまでは向精神薬に該当しなかったため、個人輸入が可能でした。

今後、日本の法律が変わらない限り、取り扱う予定はありません。

オオサカ堂でデパスを含む向精神薬を取り扱わないのは、「麻薬及び向精神薬取締法」を遵守しているためです。

まとめ:デパスの個人輸入はできません。まずは専門医に相談を。

デパスは「麻薬及び向精神薬取締法」において向精神薬に指定されており、個人輸入は法律で禁止されています。

違反した場合は、薬は税関で没収されるだけでなく、罰則の対象となる場合もあります。

オオサカ堂は法を遵守しており、デパスの個人輸入代行は行っておりません。

向精神薬を正規の方法以外で入手した場合、健康被害や品質の問題、個人情報の悪用など、思わぬトラブルに発展する可能性があり非常に危険です。

デパスの唯一安全な入手方法は、医師の診察を受け処方してもらうことです。

不安や緊張、不眠といった症状でお悩みの場合、まずは専門の医療機関を受診し、ご相談ください。

医師の適切な指導の下、正しい方法でデパスを入手し、効果的で安全に服用しましょう。

監修者コメント
監修者の写真

デパスは不安や睡眠障害に広く処方されるベンゾジアゼピン系の医薬品です。ベンゾジアゼピン系の医薬品は長期服用で、身体的依存と精神的依存を引き起こすことが知られています。安易に服用した結果、体調を余計に崩してしまっては本末転倒です。オオサカ堂は法令を遵守しており、今後もその方針は変わりません。輸入が規制される医薬品には必ずその理由があることを、本記事を通してお伝えできれば幸いです。
監修・オオサカ堂 コンテンツ制作チーム

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