「片栗粉は糖質が多くて太りやすい?」
「体に悪いなら、料理に使わないほうがいい?」と不安に感じていませんか。
結論からいうと、片栗粉は普段の料理に使う程度の量であれば、一律に体に悪い食品とはいえません。
文部科学省の食品成分データベースでは、じゃがいもでん粉100g当たり338kcal、炭水化物81.6gです(参考文献:じゃがいもでん粉|文部科学省食品成分データベース)。
大さじ1杯を約9gとすると、約30kcal、糖質は約7.3gが目安になります。
ただし、使用量が多ければ摂取する糖質が増え、揚げ物では料理全体のエネルギーも高くなりやすいため、注意が必要です。
この記事では、片栗粉が体に悪いと言われる5つの理由をはじめ、消化や血糖値への影響、小麦粉との違い、正しい保存方法を解説します。
片栗粉を避けるべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【結論】片栗粉は一律に体に悪いとはいえない!カロリー・糖質は量次第
片栗粉は、普段の料理で使う範囲であれば、体に悪い食品とはいえません。
文部科学省の食品成分データベースによると、じゃがいもでん粉100gは338kcal、炭水化物81.6gです(参考文献:じゃがいもでん粉|文部科学省食品成分データベース)。
実際の使用量は、とろみ付けや衣など料理によって異なりますが、日常的な使い方であれば過度に心配する必要はありません。
太りやすさを考える場合は、片栗粉だけでなく、料理に使う油や砂糖、食事全体の摂取エネルギーも確認すると良いでしょう。
片栗粉が体に悪いと言われる理由5選!太る・消化に悪いという噂は?
理由①片栗粉は糖質が多くて太る?血糖値への影響は量や食べ方次第
片栗粉は糖質の割合が高い食品ですが、普段の料理に使うだけで太ると決まるわけではありません。
じゃがいもでん粉は、大さじ1杯(約9g)に換算すると、糖質は約7.3g、エネルギーは約30kcalです。
片栗粉の主成分であるでん粉は、消化・吸収されて血糖値に影響するため、片栗粉の使用量が増えるほど摂取する糖質も多くなります。
一方、体重の増加に関係するのは、片栗粉だけでなく食事全体の摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスです(参考文献:身体活動とエネルギー代謝|厚生労働省e-ヘルスネット)。
太りやすさや血糖値への影響を考える際は、片栗粉の量に加え、主食や砂糖などを含む料理全体の糖質量を確認しましょう。
理由②栄養素が少ないから体に悪いという噂は本当?
片栗粉はじゃがいもからでん粉を取り出した食品であるため、ビタミンや食物繊維などはほとんど含まれていません。
100g当たりのたんぱく質と脂質は各0.1g、食物繊維は0gです(参考文献:じゃがいもでん粉|文部科学省食品成分データベース)。
栄養素が少ないのは事実ですが、それだけで体に悪いとはいえません。
片栗粉はとろみ付けや衣として、肉や魚、野菜などと一緒に使うのが一般的です。
食事に必要な栄養素は、組み合わせる食材から摂取し、片栗粉は料理の食感や粘度を調整する食材として取り入れるのが適切です。
理由③生焼け・加熱不足の片栗粉は消化に悪いことがある
片栗粉は、十分に加熱してから食べる方が消化されやすくなります。
でん粉は水を加えて加熱し、糊化させることで消化吸収がよくなるためです(参考文献:食糧―その科学と技術―No.55|農研機構)。
加熱不足の片栗粉が直ちに健康被害を引き起こすわけではありませんが、生の状態や十分に糊化していない状態では、加熱後より消化されにくい可能性があります。
水溶き片栗粉を使うときは、料理に加えた後も全体を混ぜながら加熱し、とろみが安定してから火を止めるようにしましょう。
理由④片栗粉を使う料理は食べすぎにつながる?
片栗粉を使った料理が、必ずしも食べすぎにつながるわけではありません。
食べる量には、片栗粉の使用量だけでなく、料理の味付けや盛り付け、1食分の量なども関係します。
食べすぎを防ぐには、最初に1人分を取り分け、食べた量を把握することが大切です。
片栗粉そのものを避けるのではなく、料理全体の量や食事のバランスに注意しましょう(参考文献:「食事バランスガイド」について|厚生労働省)。
理由⑤賞味期限切れや保存中の虫・ダニに注意
賞味期限は、未開封のまま表示された方法で保存した場合に、品質が保たれる期限です。
一方、開封後は賞味期限内であっても、品質が保証されるわけではありません。
例えば、長期間常温で保存したお好み焼き粉などでダニが繁殖し、アナフィラキシーを起こした症例も報告されています(参考文献:Oral Mite Anaphylaxis Caused by Mite-Contaminated Okonomiyaki/Pancake-Mix in Japan|Allergology International)。
ただし、この報告は調味料などを含むミックス粉を対象としており、片栗粉に同じリスクがあることを示したものではありません。
開封後は商品の表示に従い、袋の口を閉じて密閉容器に入れましょう。
虫の混入、変色、異臭などが見られる場合は使用を控えてください。
片栗粉とは?原材料・カロリー・糖質を確認
片栗粉の原材料と主な成分
市販されている片栗粉の多くは、じゃがいもから取り出したでん粉です。
本来の片栗粉はユリ科のカタクリの鱗茎から作られていましたが、採取できる量が少ないため、明治時代から性質の似たじゃがいもでん粉が使われるようになりました(参考文献:いつごろかたくり粉の原料がジャガイモのデンプンに変わりましたか|農林水産省)。
じゃがいもを丸ごと粉末にした食品ではなく、主成分は炭水化物です。
商品によって原材料が異なる可能性もあるため、購入時にはパッケージの確認が必要です。
片栗粉大さじ1杯のカロリーと糖質は?何グラムかも確認
片栗粉大さじ1杯は約9gが目安です(参考文献:カップ・スプーンによる食品の重量(g)|大阪市)。
糖質は、炭水化物から食物繊維を差し引いて算出した値です。
じゃがいもでん粉100g当たりの成分値から計算すると、大さじ1杯のエネルギーは約30kcal、糖質は約7.3gになります。
ただし、すり切り方や粉の状態によって重さは多少前後します。
摂取量を正確に把握したい場合は、キッチンスケールを使うと良いでしょう。
片栗粉と小麦粉はどちらが太る?カロリー・糖質・グルテンを比較
片栗粉と小麦粉のカロリー・糖質の違い
片栗粉と小麦粉では、カロリーと糖質の量は異なります。
100g当たりでは、片栗粉が338kcal、糖質81.6gであるのに対し、小麦粉(薄力粉1等)は349kcal、糖質約73.3gです(参考文献:薄力粉1等|文部科学省食品成分データベース)。
カロリーは小麦粉の方が高く、片栗粉の方が糖質が多い計算になります。
ただし、料理で使う量に換算すると差は小さく、数値だけで一方が明確に太りやすいとは判断できません。
片栗粉にグルテンは含まれる?
じゃがいもでん粉を原材料とする片栗粉には、小麦由来のグルテンは含まれません。
グルテンは、小麦に含まれるたんぱく質から形成される成分です。
ただし、グルテンを含まないことと、小麦アレルギーのある方が必ず安全に食べられることは同じではありません(参考文献:加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック|消費者庁)。
製造工程で小麦が混入する可能性もあるため、不安のある方は原材料表示や注意書きを確認してください。
太りやすさは粉の種類だけでなく使用量と料理で変わる
片栗粉と小麦粉のどちらが太りやすいかは、粉の種類だけでは決まりません。
料理全体のエネルギー量は、粉の使用量に加え、油や砂糖、組み合わせる食材などにも左右されるためです。
たとえば、少量の片栗粉をとろみ付けに使う場合と、衣として多く使って揚げる場合では、同じ片栗粉でも摂取量が異なります。
どちらを使うかより、使用量や調理方法、1食分の量に注意しましょう。
片栗粉は体に良い?健康効果と料理での役割
とろみ付けや衣に使う片栗粉の役割
片栗粉の主な役割は、料理にとろみや食感を加えることです(参考文献:でん粉をめぐる状況について|農林水産省)。
片栗粉の原料となるばれいしょでん粉は、水とともに加熱すると粘度が高くなります。
そのため、あんかけやスープのとろみ付けに適しています。
また、唐揚げなどの衣に使うと、食材の表面を覆い、独特の食感に仕上げられる点も特徴です。
片栗粉は、少量でも料理の粘度や食感を変えられる便利な調理素材といえます。
また、コーンスターチとの違いについては、こちらの記事もご参照ください。
片栗粉だけに健康効果を期待しすぎない
片栗粉は、特定の健康効果を期待して積極的に摂取する食品ではありません。
主成分の炭水化物は体を動かすエネルギー源になりますが、たんぱく質、脂質、食物繊維はほとんど含まれません。
とろみ付けなどに使う少量の片栗粉から、さまざまな栄養素を補うことは難しいでしょう。
片栗粉は料理の仕上がりを調整する素材として取り入れ、必要な栄養素は主食・主菜・副菜を組み合わせた食事全体から摂ることが大切です。
「片栗粉は体に悪い」に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 片栗粉と米粉どちらがヘルシーですか?
片栗粉と米粉は用途や栄養成分が異なるため、どちらがヘルシーかは一概に決められません。
100g当たりでは、片栗粉は338kcal、糖質81.6g、米粉は356kcal、糖質約81.3gです(参考文献:米粉|文部科学省食品成分データベース)。
カロリーと糖質に大きな差はありませんが、たんぱく質は片栗粉が0.1g、米粉が6.0gと異なります。
ただし、実際の摂取量や料理に使う油、砂糖などによっても栄養価は変わります。
とろみ付けには片栗粉、製菓や衣には米粉など、用途や求める食感に合わせて使い分けると良いでしょう。
Q2. 片栗粉を毎日の料理に使っても健康に影響はないですか?
片栗粉を毎日使うだけで、直ちに健康へ悪影響を及ぼすとはいえません。
ただし、使用量が多ければ、片栗粉から摂取する糖質やエネルギーも増えます。
また、唐揚げなどの揚げ物では油の量、あんかけ料理では味付けに使う砂糖や塩分にも注意が必要です。
健康への影響は、片栗粉だけでなく、料理の内容や1食分の量、食事全体のバランスによって変わります。
毎日使う場合も、使用量が多すぎないか、揚げ物など特定の調理方法に偏っていないかを確認しましょう。
Q3. 開封後の片栗粉はどのように保存すればよいですか?
開封後の片栗粉は、商品の表示に従い、湿気や虫の侵入を防いで保存してください。
常温保存と記載されている場合は、袋の口をしっかり閉じたうえで密閉容器に入れ、直射日光や高温多湿を避けて保管します。
賞味期限は、未開封の状態で表示どおりに保存した場合の期限です(参考文献:消費期限と賞味期限|農林水産省)。
開封後は期限だけで判断せず、異臭や変色、虫の混入などを確認し、早めに使い切りましょう。
【まとめ】片栗粉は体に悪いとはいえない!量・調理方法・保存状態に注意
片栗粉は糖質の割合が高く、含まれる栄養素の種類は多くありませんが、普段の料理に使うだけで体に悪いとはいえません。
大さじ1杯(約9g)では約30kcal、糖質約7.3gが目安となり、日常的な使い方であれば過度に心配する必要はありません。
気をつけたいのは、加熱不足による消化のしにくさと、開封後の保存状態です。
とろみ付けの際はしっかり加熱し、開封後は密閉容器に入れて早めに使い切りましょう。
片栗粉そのものより、料理全体の油や砂糖の量、1食分の量を意識することが、健康的な食生活につながります。
片栗粉は体に悪いと避けるのではなく、使用量や調理方法に注意しながら取り入れてください。
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