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処方箋なしで薬局で薬を買う方法!零売薬局と個人輸入について薬剤師が解説

      2026/01/09

繰り返す花粉症や軽い肌荒れ、頭痛といった症状に悩みを持ちつつ、「病院に行くほどではないが市販薬では物足りない」と感じることはありませんか。
受診すると長い待ち時間の割に診察時間が短く、「処方箋なしで何とか薬局で薬が購入できないか」と感じることもあるでしょう。
このような場合に知っていただきたいのが、「零売薬局」や「個人輸入」です。
零売薬局とは、医師による処方箋がなくても、一定の条件の下で医療用医薬品を販売する薬局です(参考文献:令和7年の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)等の一部改正について|厚生労働省)。
ぜひご自身のライフスタイルに合った選択をするための参考にしてください。

オオサカ堂コンテンツ制作チーム

【監修】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム

おかげさまで29年間、安心信頼の個人輸入代行・オオサカ堂のコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。 薬剤師資格保有者が監修。

処方箋なしで薬局で薬が買える!「零売薬局」とは

なぜ合法なの?薬機法で定められたルール

違法ではありません

薬局で処方箋なしで医療用医薬品を販売すること自体は、一定の条件を満たせば、薬機法(医薬品医療機器等法)で認められた正規の販売方法です。

処方箋医薬品
❌ 販売不可
抗生物質、高血圧の薬、糖尿病薬など。
これらは必ず医師の処方箋が必要です。
非処方箋医薬品
⭕ 販売可能
ビタミン剤、整腸剤、一部の保湿剤など。
「処方箋医薬品」に指定されていない薬に限られます。
専門用語:零売(れいばい)

この販売方法は「零売」または「分割販売」と呼ばれます。
本来は医療機関向けに大きな箱で流通している薬を、薬剤師が管理のもとで小分けにして販売する仕組みです。

販売には「特別な事情」が必要

ただし、非処方箋医薬品であっても「処方箋による販売が原則」です。
零売が認められるのは、受診が困難であるなど「特別な事情がある場合に限る」とされており、無条件にいつでも買えるわけではない点に注意しましょう。

通常の調剤薬局やドラッグストアとの違いは?

🏪 3つの薬局タイプを徹底比較

零売薬局と他の店舗との大きな違いは、「薬の種類」と「保険が使えるかどうか」です。

調剤薬局
薬の種類 医療用医薬品
(全般)
必要なもの 処方箋 📝
保険適用
零売薬局 注目
薬の種類 医療用医薬品
(一部のみ)
必要なもの 受診勧奨・相談 💊
全額自費
ドラッグストア
薬の種類 一般用医薬品
(OTC)
必要なもの なし 🛒
自費
💡 零売薬局を利用する際のポイント
  • 保険証は使えません(自由診療)
    病院で処方されるのと同じ薬ですが、費用は全額自己負担となります。
  • 買えない薬もあります
    抗生物質や糖尿病治療薬など、国が指定した「処方箋医薬品」は対象外です。
    すべての医療用医薬品が手に入るわけではありません。

処方箋なしで薬局で薬が買える零売薬局のメリット・デメリット徹底比較

メリット:時間を買う!多忙なあなたのための3つの利点

 最大のメリットは「時短」

零売薬局を利用することで、あらゆるシーンのムダな時間をカットできます。

  • 🏥
    通院プロセスを短縮
    医療機関を受診しないため、長い待ち時間が一切不要です。
    「受付 ➡ 診察 ➡ 会計」の時間をすべてカットできます。
  • 💊
    治るまでの時間を短縮
    市販薬に比べて成分量の多い「医療用医薬品」を購入できます。
    より高い効果で、素早い症状の改善が期待できます。
  • 🤔
    薬を選ぶ時間を短縮
    プロである薬剤師が、症状に合わせて最適な薬を選定します。
    ドラッグストアの棚の前で「どれが自分に合うか?」と悩む時間がなくなります。
忙しい現代人の「3つの時短」
① 受診の手間 ② 効果の実感 ③ 薬選びの悩み
これらを同時に解決できるのが、零売薬局の大きな魅力です。

デメリット:利用前に必ず知るべき4つの注意点

🤔 知っておくべき4つのデメリット

便利な反面、通常の薬局とは異なるルールや制約も存在します。

  • 💸 費用は全額自己負担 保険適用外
    健康保険が使えないため、薬代は10割負担となります。
    受診時の自己負担額(3割負担など)に近い価格設定が推奨されていますが、診察代が浮くことを考慮しても、トータルで割高になるケースがあり得ます。
  • 💊 薬の種類に限りがある
    すべての医療用医薬品が買えるわけではありません。
    抗生物質などが対象外であるほか、店舗ごとの在庫状況により、希望の薬が手に入らないこともあります。
  • 📦 オンライン・郵送は不可 対面のみ
    法律により「対面での販売」が義務付けられています。
    必ず店舗へ足を運ぶ必要があり、ネット通販のように郵送で受け取ることはできません。
  • 🔢 大量購入はできない
    あくまで「やむを得ない場合」の販売という位置づけです。
    必要最小限の数に限られるため、まとめ買いはできません。

処方箋なしで薬局で薬が買える零売薬局の利用ステップ

ステップ1:近くの零売薬局を探す

📍 近くの「零売薬局」を探すには

零売薬局は全国に存在しますが、数は多くありません。
お住まいの地域に対応店舗があるか、Web検索で探してみましょう。

おすすめの検索ワード
🔍 零売薬局 東京
または…
零売薬局 医療用医薬品 処方箋なし 地名 + 処方箋なし
📱 行く前にホームページを確認

店舗によって取り扱っている薬の種類は異なります。
「取り扱い医薬品一覧」をWebサイトに掲載している薬局も多いため、事前に欲しい薬の在庫があるか確認しておくとスムーズです。

ステップ2:薬剤師への相談とカウンセリング

📞 行く前にまずは相談を

多くの零売薬局では、来店前の事前相談を受け付けています。
無駄足を防ぎ、スムーズに購入するためにぜひ活用しましょう。

STEP 1:事前相談
まずは薬局へコンタクト
📞 電話 💻 オンライン
薬剤師による判断・提案

相談の結果、零売での対応が適切ではないと判断された場合は、代替案を提案されることがあります。

🏥 受診勧奨
医師の診察が必要な場合
💊 OTC提案
市販薬で対応可能な場合
👨‍⚕️ 来店時の「対面確認」

薬局では、事前相談の内容を元に、薬剤師が対面で詳しい背景や薬の使用目的などを最終確認します。
これは安全性確保のための重要なステップですので、正確に伝えましょう。

ステップ3:購入できる薬・できない薬の具体例

💊 買える薬・買えない薬の境界線
約 7,000 品目
2020年7月時点で、零売薬局で購入可能な
「処方箋医薬品以外の医療用医薬品」の数です。
⭕ 購入できる薬
比較的副作用が少なく、古くから使われている薬や、市販薬と同じ成分の薬など。
  • 漢方薬
  • ビタミン剤
  • 解熱鎮痛剤(痛み止め)
  • 胃腸薬
  • ステロイド外用剤(塗り薬)
  • 一部の保湿剤
❌ 購入できない薬
「処方箋医薬品」に指定されている、医師の管理が不可欠な薬。
  • 抗生物質(抗菌薬)
  • 高血圧・糖尿病の薬
  • 高脂血症の薬
  • 睡眠薬・向精神薬
  • 抗がん剤
💡 ご注意ください
「購入できる薬」に分類されていても、薬局の方針や在庫状況によっては販売できない場合があります。
また、あくまで「軽度な不調」への対応が前提であるため、症状が重い場合は受診を勧められます。

零売に対して国の規制強化の動きも!零売薬局をめぐる国の最新動向

📜 2025年 法改正でルール厳格化

2025年5月に薬機法が改正され、これまで曖昧だった零売のルールが法律で厳しく定義されました。

これまで 通知・指導レベル
「やむを得ない場合」
これから 法律で明文化
原則は処方箋必須
なぜ厳しくなったの?

零売薬局が増える中で、「やむを得ない場合」を拡大解釈して販売したり、不適切な広告で集客したりするケースが増加したためです。
国は薬局の機能を適正化するため、法整備を行い厳しく規制することとしました。

零売が認められる「限定的」な条件

今後は以下の条件をすべて満たした場合に限り、特例として販売が可能になります。

  • 不測の事態で手元になく、受診もできない
    すでに医師から処方され服用している薬が、予期せず切れてしまった状況など。
  • OTC(市販薬)で代用できない
    または、代用できる市販薬も容易に入手できない状況。
💡 具体例:薬の在庫切れ
「いつもの薬局や近隣の薬局に在庫がなく、薬が手に入らない」といったケースが挙げられています。
施行日:公布後2年以内(具体的な日付は今後公表)

処方箋なしで薬が買えるもう一つの選択肢!個人輸入

🌐 選択肢としての「個人輸入」
ルールを守れば有効な手段

自己使用の目的に限り、海外から医薬品を購入することは法的に認められています。
通院の手間がなく、国内未承認薬やジェネリック医薬品を安価に入手できるため、選択肢の一つとして活用されています。

メリット
  • 処方箋なしで購入可能
  • 薬代を安く抑えられる場合がある
  • 通院の手間・時間がかからない
リスク・代償
  • 品質・安全性の保証がない
  • 偽造品が混入する可能性がある
  • 副作用救済制度が使えない
「全て自己責任」である点に注意

最も注意すべき点は、万が一重篤な副作用が出た場合、国の公的な救済制度(医療費の給付など)が一切適用されないことです。

トラブルは自分で解決する必要があります
💡 賢く利用するために

個人輸入は便利な反面、高いリテラシーが求められる方法です。
利用を検討する際は、価格だけでなく「サイトの信頼性」「万が一のリスク」を十分に理解した上で、慎重に判断することが大切です。

処方箋なしで薬が買える零売薬局や個人輸入を使うべきか判断するチェックリスト

⚖️ どっちを選ぶ?判断チェックリスト

零売薬局や個人輸入は便利ですが、万能ではありません。
ご自身の状況に合わせて、適切な入手方法を選びましょう。

零売・個人輸入
が選択肢になりうるケース
  • 症状が比較的軽い
  • 欲しい薬の種類が決まっている
  • 過去に同じ症状で使用経験がある
  • 用法用量や注意点を理解している
  • 緊急性が低い
医療機関
を受診すべきケース
  • 初めての症状で原因が不明
  • 症状が長引いている、悪化している
  • 妊娠中・授乳中である
  • 持病(基礎疾患)がある
  • 保険適用で安く済ませたい
迷ったら「受診」が正解

上記はあくまで一例です。
少しでも「おかしいな」「不安だな」と感じる場合は、自己判断で購入せず、必ず医療機関を受診してください。

処方箋なしの薬局や個人輸入に関するよくある質問(Q\&A)

Q1. 診察なしで薬だけもらう方法はありますか?

零売薬局や個人輸入を利用することで、医師の処方箋なしでも薬を購入できます。
零売の場合は、処方箋医薬品以外の医療用医薬品に限定されます。
個人輸入の場合は、日本の安全基準をクリアしていない製品が届く可能性があるため、品質や効果・安全性の面で不安があります。
また、個人輸入により副作用が生じた場合、「副作用被害救済制度」の対象とはなりません。
リスクとベネフィットを勘案し、医療機関の受診も視野に入れながらご自身にあった方法を見つけてください。

Q2. 処方箋がない場合、薬局で薬は買えますか?

一般的な調剤薬局では、処方箋がないと原則として医療用医薬品は購入できません。
しかし、零売薬局であれば、条件付きで医療用医薬品が購入可能です。
ただし、すべての薬局が零売の対応をしているわけではないので、事前に対応店舗を探す必要があります。

Q3. 個人輸入で禁止されている医薬品は何がありますか?

麻薬・向精神薬・覚せい剤原料などは、個人使用の目的であっても輸入は禁止されています(参考文献:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ|厚生労働省)。
また、特定の成分を含むスマートドラッグと言われる薬なども、個人輸入が制限されています。
これらの薬を輸入した場合、税関で没収されるだけでなく、処罰の対象となる可能性もあります。

(参考文献:いわゆるスマートドラッグ成分について

まとめ:処方箋なしで薬局で薬を買う選択肢は2つ!賢く正しく利用しましょう

🧭 総まとめ:あなたに合った入手方法

「処方箋なし」で薬を入手するには2つのルートがあります。
それぞれの特徴を理解し、リスクを考慮して選びましょう。

🏢 零売薬局
対面で専門家のチェックを受けられるため比較的安心ですが、制約があります。
  • 薬剤師の対面確認
  • 正規品の安心感
  • × 種類が限られる
  • × 保険適用外
✈️ 個人輸入
種類は豊富ですが、偽造品や健康被害のリスクが高く、すべて自己責任です。
  • 種類が豊富
  • 通院不要
  • × 安全性が不明
  • × 救済制度なし
どう選ぶ? ケース別判断
🤧
症状が軽い
いつもの薬が欲しい
➡ 零売薬局へ
🏥
原因が不明
持病がある・不安
➡ 迷わず病院へ
メリットだけでなく、リスクも見ること。
薬は健康を守るためのものです。便利さだけに惑わされず、ご自身の体調や状況に合わせて、最も安全な方法を選択してください。

監修者コメント
監修者の写真

零売薬局や個人輸入は、処方箋なしで医薬品を入手できる利便性が魅力ですが、利用には慎重な判断が求められます。特に個人輸入は、品質保証や副作用救済制度がないなど、すべて自己責任となる点に注意が必要です。メリットだけでなく、本記事で解説したリスクもしっかりと理解しましょう。症状や状況に応じて医療機関の受診も検討し、ご自身の健康を第一に考えた最適な選択を心がけてください。
【監修】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム(薬剤師在籍)

 - 薬剤師コラム

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