「ダイエットに効く」と話題のオゼンピック。(参考文献:一般名:セマグルチド (遺伝子組換え)|KEGG DRUG Database)
オオサカ堂で手軽に買えないか、とお探しの方も多いかもしれません。
オゼンピックは、GLP-1受容体作動薬に分類される自己注射薬で、その入手や取り扱いには正しい知識が必要です。
この記事では、オオサカ堂でのオゼンピックの取り扱い状況と、安全な入手方法について詳しく解説します。

【監修】オオサカ堂 薬事チーム
当社に在籍する薬剤師が豊富な経験を活かして医薬品情報を厳格にチェック。分かりやすい薬学的アプローチで解説しています。

【ガイド】オオサカ堂 コンテンツ制作チーム
おかげさまで28年間、安心信頼の個人輸入代行・オオサカ堂のコンテンツ制作チーム。専門知識を活かし、正確で分かりやすい情報発信を心がけています。YMAA 資格保有者が執筆・監修。
目次
オゼンピック(セマグルチド)とは?
オゼンピックは、「セマグルチド」という成分の自己注射薬で、主に「2型糖尿病」の治療に使われます。
週に1回注射することで、体の中にあるGLP-1受容体に作用し、血糖値が高い時だけインスリンを出すように促します。
また、食欲を抑える働きもあるため、体重が減少したという報告もありますが、日本では「ダイエット目的」での使用は承認されていません。日本糖尿病学会も、不適切な薬物療法への健康被害の注意を呼びかけています。
(参考文献:GLP-1 受容体作動薬および GIP/GLP-1 受容体作動薬の適応外使用に関する 日本糖尿病学会の見解)
主な副作用
オゼンピックを使い始めた頃に、吐き気、嘔吐、下痢、便秘といった胃腸の症状が出ることが最も一般的です。多くの場合、体が薬に慣れてくると症状は軽くなりますが、もし異常を感じた場合は、自己判断で使い続けずに、すぐに医師に相談してください。
また、シックデイといわれる食事や普段の生活ができず、血糖値が乱れやすい命にかかわる危険な状態になることがあります。
特に、他の糖尿病薬と一緒に使っている方は、注意が必要です。
「オゼンピック顔」とは?
ニューヨーク・タイムズ紙の記事の中である医者が使い始めた用語とされており、明確な定義はありませんが、実年齢よりも老けて見えたり、痩せこけた顔を指します。
オゼンピックなどのGLP-1受容体作動薬を使用することにより、過度な体重減少が起き、顔の脂肪を失ってしまうことがあります。顔の脂肪は若々しい外見を保つ役割があるため、それがなくなると顔が痩せこけ、骨格が目立つようになります。
(参考文献:Natural Weight Loss or “Ozempic Face”: Demystifying A Social Media Phenomenon | PubMed)
そもそも「GLP-1受容体作動薬」って何?
難しく聞こえるかもしれませんが、これは私たちの体にもともとある「GLP-1」というホルモンの働きを真似て作られた薬のことです。食事の後、腸から自然に出るこのホルモンは、血糖値を下げる手助けをしてくれます。オゼンピックは、この体の仕組みを利用して効果を発揮する薬です。
オゼンピック(セマグルチド)を個人輸入する際のルール
オゼンピックの個人輸入できる数量には制限があります。
自己注射が認められている医薬品とその使用に用いる注射器の個人輸入は原則として1ヶ月分までと決められています。
海外のサイトで「安いから」とまとめ買いをしても、税関で止められ、没収や返送の対象となるため注意が必要です。
私たちオオサカ堂ではオゼンピックの取り扱いはありません。
私たちオオサカ堂では、多くの医薬品・サプリメントを取り扱っていますが、「オゼンピック」に関しては、現時点で取り扱いの予定はありません。
しかし、上述したように自己注射が認められている医薬品とその使用に用いる注射器は、用法・用量からみて1か月分以内であれば輸入確認手続きを要せずに個人輸入が可能とされていることから、オゼンピックの個人輸入は明確に禁止されていません。
オゼンピック(セマグルチド)が製造中止になったって本当?
いいえ、製造中止にはなっていません。
世界的な需要の急増により、一時的に供給が不安定になったり、注射器の仕様が変更になったりした時期はありましたが、製造は継続されています。
最新の供給状況については、かかりつけの医療機関や薬局にご確認ください。
オゼンピック(セマグルチド)を個人輸入する具体的なリスク
個人輸入における最大の危険は、精巧に作られた「偽造品」や「粗悪品」が届くリスクです。
箱やペン本体は本物と見分けがつかないほど巧妙ですが、中身は有効成分が含まれていない全く効果のないものや、インスリン等の代替成分にすり替えられている事例が、海外の規制当局から多数報告されています。
不衛生な環境で製造され、感染症を引き起こす危険性もあり、信頼できないサイトを利用した個人輸入は絶対に避けるべきです。
【安全な入手方法】必ず医療機関で処方を受けてください
オゼンピックを安全に入手する方法は、医師の診察を受けて処方してもらうこと、これ以外にありません。
- お近くの糖尿病内科や内科などのクリニックを受診する。
- 国が定めた厳しい基準をクリアした、正規のオンライン診療サービスを利用する。
これらの正規ルートであれば、本物であることはもちろん、品質も保証されており、医師のサポートも受けられます。
オゼンピック(セマグルチド)の個人輸入に関するよくある質問
Q1.1ヶ月分なら個人輸入しても良いと聞きましたが、それなら安全と考えて大丈夫ですか?
A. いいえ、「法律上の数量制限(1ヶ月分)を守っていること」と、「安全であること」は全くの別問題です。
法律のルールはあくまで「一度に輸入して良い量」を定めているだけで、その製品が本物であることや、適切な品質であることを保証するものでは一切ありません。
Q2. 個人輸入したオゼンピックが偽物かどうか、見分ける方法はありますか?
A.いいえ、一般の方が個人輸入したオゼンピックが本物か偽物かを、見た目だけで確実に見分ける方法は、残念ながらありません。
Q3. 今後オオサカ堂でオゼンピックが取り扱われますか?
A. 現時点では、お取り扱いの予定はありません(2025年8月現在)
まとめ:安全な治療のために、オゼンピックは医師の処方で
信頼できない個人輸入代行業者や海外サイトを介したオゼンピックの個人輸入は、「偽造品」「品質劣化」といった、価格の安さとは比べ物にならないほど大きなリスクを伴います。
最短・最安に見えても、最終的に心身と財産を危険に晒すことにつながりかねません。
オゼンピックの入手を検討されている方は、専門の医師による指導のもと、正規のルートで入手し、安全に正しく使用してください。

近年、SNSやインターネット上でオゼンピックなどのGLP-1受容体作動薬が「ダイエット薬」として宣伝されているのをよく見かけます。しかし、「簡単に痩せられそう」と自己判断で使用することは非常に危険です。不適切な使用は、取り返しのつかない重篤な健康被害につながる恐れがあります。また、海外サイトや個人間取引で入手した医薬品は、偽造品や粗悪品であるリスクもあります。まずは医療機関に相談し、ご自身に合った適切なダイエット方法を考えていきましょう。
関連記事
-
-
【薬剤師監修】睡眠薬ハルシオン(トリアゾラム)は個人輸入できない?私たちオオサカ堂で注文できない理由を解説
「寝つきが悪いからハルシオンが欲しいのに、オオサカ堂で検索しても出てこない…」そう思って、睡眠薬ハルシオンの個人輸入の方法を探していませんか? その行動、大変危険です。 結論から言うと、現在ハルシオン …
-
-
【薬剤師執筆】これさえ読めばOK!マグネシウムまるわかりQ&A
こんにちは。オオサカ堂スタッフブログでは、3週にわたって必須ミネラルのひとつであるマグネシウムについての解説をお届けしてきました。 第一弾 「まぶたのピクピク」と「こむら返り」がどっちも治った話第二弾 …
-
-
【薬剤師監修】ラボナは個人輸入できない?オオサカ堂で注文できない理由について解説
「夜、眠れない」「気分の落ち込みが続く」そんな辛い症状から、「ラボナ」にたどり着き、個人輸入を検討していませんか? インターネット上には様々な情報が溢れていますが、結論から申し上げますと、ラボナは「第 …
-
-
【薬剤師監修】メラトニンサプリが日本で発売されない理由について解説
海外旅行先や通販サイトで「メラトニンサプリ」を目にしたことはありませんか。 「睡眠の質を高める」と聞き、試してみたいと思っても、日本のドラッグストアや薬局では見かけません。「なぜ日本では売っていないの …
-
-
【薬剤師監修】トレハロースに発がん性はあるのか?国際的な機関の検証結果を元に解説
「トレハロースに発がん性はある?」 結論から言えば、その懸念に科学的根拠はありません。 国連の専門家委員会 JECFA は2000 年の評価でトレハロースを「ADI※設定不要=無毒性」扱いとし、安全性 …